ご当地もの
« Previous Entries Next Entries »沖縄・国頭村へ。その1
October 6, 20099月16日、水曜日は沖縄出張。国頭村の事業が今年度もスタートしました。
羽田空港へ行く途中。好きなんです。首都高速から見えるKING JIMの看板。あのファイルそのものの形。
いってみよっ! そんな感じ。
快晴!レインブリッジより。広がりある光景は久しぶり。
行きの首都高速、気持ちいい朝!
ゴーーー。
南の島に行く飛行機は高揚感があります。
見えてきた!
愛しの富士山!
ズームアップ
青い富士山がしっかり、くっきり見られて幸せ。
何度も見ても感激です。
辺戸岬で降ろしてほしい。
「空アサ」はおにぎり2個とお味噌汁ついて500円だそうです。
那覇空港到着。
今回は辣腕デザイナーと一緒。空港で合流。
那覇のソイラテ。
ボーボー屋の前のカフェ。
親切な台つき。
お昼ごはん。
沖縄はお肉メニューが多く、選択肢が限られます。もずくとらっきょうを注文。
真っ赤なチェリーちゃんコンニチハ(入れない方がおいしそうに見えますが)。らっきょうが見えないほどかつお節いっぱい。
一度は食べないと…でカワムラさんは沖縄ソバ。ヤマモトはソーメンちゃんぷるーを。化学調味料の味、久しぶり。
「中身」とは内臓mixのこと。
なんでも、ちゃんぷる〜。
パパイヤは甘くない青いパパイヤです。
そして玉さんと合流。いよいよ国頭村へ。
つづく
東郷・二十世紀梨
October 5, 20099月15日。いただいたもの記録! 鳥取県名古屋本部の岩成哲彦さんお見立て、東郷産・二十世紀梨が届きました。なんでも今季、最後の出荷の梨だとか。
「実は、今年は天候不順で、スタート時は、正直、味(特に糖度)に自信がなかったです。それでも東郷ならとは思っていましたが。最後の最後まで粘って見ました。お口にあえばOKです」
OKOKOK牧場! お酒に使うのは木桶だよ
いかん、いかん。まだお酒の原稿の余波が……。
町の名前が「湯梨浜町」
名物みんなくっつけたようなネーミング!
そうなのねー。
梨尻柿頭……。
なしじりかきあたま!
こんな生き物がいたらエラいこっちゃ。
お役立ちフルーツなんだとねー。
切り方も、丸かじりがおすすめ。ほー。丁寧ねー。
でも、上手な切り方って、普通、こう切るのではないかいな。
兄弟もいろいろ。すごいな鳥取の梨!ファミリー。
みずみずしい果汁たっぷりの青い梨でおいしかったです。
さっぱりと爽やかで清涼感あふれる、まるで純米吟醸みたいな味わい。
いかんいかんまだ、「純米酒BOOK」の原稿のノリが抜けきれない〜っ。
梨のふるさと ↓ 倉吉の近く。
岩成さんから★鳥取県のプロフィール
★鳥取県の観光情報
いいとこです〜。岩成さんに成り代わりまして。
三重のMBAそして酒茶論
September 30, 20099月8日、火曜日。コーディネーターをつとめる「三重ブランドアカデミー(通称MBA)」開催日で朝から三重県出張、場所は松阪庁舎。
写真左はキャリアカウンセラーの遠藤和さん、右はクラス長で地域活性コンサルの玉沖仁美さん。
この2人に私、そしてデザイナーの梅原真さんが加わって4人でMBAを担当。4人なので4PersonというLLP名です。人数そのまんま。
毎回、さまざまなプログラムのワークショップが開かれます。
今年度も、素敵な事業者さんがいっぱい参加! 商品を一部紹介しますと
太平洋に面した小高い山の上でみかんを栽培しているかきうち農園さん。鈴鹿・関町の老舗の茶舗、かねき商店さん。
南伊勢のきれいな海で鯛の養殖をしている鯛3兄弟!
大宝丸の大下弘和さん、岡水産の岡弘矢さん、勝代丸の三浦清成さん。3人がそれぞれ鯛を育て、粕漬け、昆布〆、燻製と加工品の味を分けて、互いに技を磨きあっています。漁師さんも料理をする時代です。
燻製はワインのつまみにもぴったり!
新製品はハーブたっぷりまぶされたスモーク鯛!
3兄弟とも、注文があってから海に鯛を穫りに行くという(笑)。それぞれにエサを工夫し、鮮度はこれ以上ないという新鮮な鯛を加工するのが自慢!
伊勢志摩鳥羽は魚を食べるならいい宿揃い。つい見てしまった宿情報。
さて、全員でワークショップしたあとは、事業者さんごとに個別相談タイム。皆さんそれぞれに抱える悩みが違いますから。というわけで、MBAは2日間に分けて行われます。
1日目の終了後、名張から参加の醍醐さんが「これ、皆さんでどうぞ!」と渡してくれたのは
差し入れ! 鰻と鯖のお寿司です。笹が目にも鮮やか、香りよし。
じつはこの日、口にしたものは朝、名古屋駅構内SBで買ったソイラテと水だけ。飢えに強い私ですが、さすがに夜、お腹ぺこぺこ。嬉しい心づかいに感謝していただきました。
終了後、松阪から津へ移動。
「壱」で玉沖さんと打ち合せ。津の宿泊はいつもグリーンパークホテル津。山側の部屋だと毎回なぜだか眠れず、この日は海側を予めリクエスト。海側は東向き。
9月9日重陽の朝、海からのぼった太陽がぎゅーっと射し込んでまぶしい光!
気持ちいい! いい一日になりそう。ありがとうございますの朝。
三重県総合文化センター内にある唯一のレストラン、東洋軒。名物は牛肉、牛脂たっぷりの黒カレーですが、シーフードを注文。ヘルシーメニューがあまりにもなく毎回、選択に苦労。でもココしか食べるとこないのです。
イリーのエスプレッソ久しぶり。ベアポンドとは…違う。そして午後からもうひとがんばり。
夕方、県庁さんとRPIさんとで別事業打ち合せ後、東京へ。
新幹線は寒い。足下冷え冷えでいつも具合悪くなります。
品川についたらヘロヘロ状態。これは休憩して帰らなくちゃ…で(笑)
酒茶論へ。塾長の上野さん。じつは今、純米酒の本を書いているので、その調べも兼ねてです。どこまでいっても研究熱心(笑)。アフスの熟成酒と新酒を飲み比べました。そうか熟成酒のほうはアル添…だったのか。
丸本酒造さんの熟成 白桃妃。え〜!?と獺祭ファンならビックリのレアな古酒。ラベルが怪しい黒松翁さんの秘蔵古酒もあり。森本さんは元気かな。
つまみはキャベツの蒸したもの。こういうの嬉しい。
全国から取り寄せた珍味がある酒茶論。三重県の超個性的な醗酵食品、鰹の塩辛も。これは鰹を丸ごと塩漬けしたもの。面白いです。見た目はかなりインパクトあります。丸ごと2年熟成ですからね。
酒茶論ではいつも飲んだことないお酒に出会います。これはもち米で仕込んだ古酒。濃厚な甘さでトロリ感あるリッチなテイスト。でも、そんなふうに見えないラベルが惜しい。「もち酒」そのままや。
上野さんまた教えてください。
こうして長い一日が終了。
blue&white 抜けのいい景色
September 21, 2009原稿たんまりの日々が続いています。
ここ最近はPC画面しか見ていないような……。動体視力使う時なし。
16日の朝、ちょっと抜け出して!? 空の上から気持ちいい光景を。
うわ〜っ。きれい! スカイブルー&ホワイト、そしてマウント富士!
富士山は最高! ありがとうを感じる抜けのいい景色でした。
山口ハイライト
August 30, 2009一宏さんの案内で、錦帯橋を観て、歩かせてもらいました。感動!
この船は鵜飼用。火を燃やすかごが船頭についています。
錦帯橋の下を流れる川はゆるやかで、川遊びの人も犬もたくさんいました。気持ち良さそう!
夏休みの思い出づくり
思えば川で泳いだことないなあ…。
じりじりと太陽が照らす、超真夏日でした!
カップルも歩く。「車馬の通行禁止」の看板あり。
なんでも橋の下ではソフトクリーム戦争が勃発中なのだとか。
この店ではなんと100種類ものソフトクリームが。(右)あずきかぼちゃだって!マクロビオティック風組み合わせ。
しかし、苦しそうな味も。
コワいものみたさ!? 一宏さん「お茶漬け味」を注文。
そして名物の白蛇。
赤ちゃん蛇の餌は、超小さなピンク色した赤ちゃんネズミ。どっちがどう…ということはいいませんが、うえーん、かわいそうなピンクマウス。まだ目があいてない生まれたての赤ちゃんでした。生きた餌は最高なのでしょう。
白蛇の皮アート「寿」
へび小屋の隣にあった、へび状のうり。
いろいろあるな〜。
勉強になりました。
広島空港にて。
ジャンクが呼んでいる〜。やっぱり一度は食べないと(笑)
左は広島名物という「激辛つけ麺」。冷たい麺に野菜。唐辛子と胡麻たっぷりの赤いつけ汁で食べる麺。ゆでたキャベツをはじめ、野菜どっさりが特徴。思ったほど辛くありませんでした。そして豚肉抜きでネギトッピングプラスのお好み焼き。広島にきたんじゃけん。
空港内のロイヤルでも、お好み焼きをアピール。広島じゃけん。
久しぶりにみた公衆電話。申し訳程度にまだ残ってました。利用者ゼロ。
さよなら山口&広島。思いでいっぱいありがとう!
行きと同じB777-200でしたが、行きは机が座った椅子の右側から出て、帰りは椅子背面からの新幹線スタイル。同じ飛行機でもいろいろ改良あり。
日本酒を飲む器。獺祭の提案
August 30, 2009日本酒を飲む器はなにか。なにで飲むか。
陶器、磁器、ガラス、漆器…と素材はいろいろ。平盃、ぐいのみ、グラスと形もさまざま。
飲用温度によっても向き不向きがあり、味わいも器によってまったく異なります。
だから日本酒は楽しい!
器は楽しい…というわけで、うちの酒器専用の引き出しを紹介。
これは一部で、ガラス関係は別に収納しています。
伊藤環さんの器をはじめ、お気に入り器たち。白が多いです。
好きな器をお客さまに選んでもらうこともあります。これは人柄が出て面白い!
獺祭の桜井さん、器を考えておられました。
共通意見として「こぼし酒の提供はやめてもらいたい」
こぼし酒というのは、お皿に一合の枡を載せ、枡からあふれるまで注ぐというスタイル。「うちの店ではちゃんと一合(180ml)入れてますよ」という宣言がこのスタイルの始まりだと思うのですが。
今はそれが形を変え、一合ではない枡に注いであったり(計量の意味なし)、枡のなかに小さなグラスを入れてそこに注いでこぼしたり(意味不明)、枡は登場せず、小皿の上にミニグラスを置き、あふれるまで注いだり…。
地酒専門の居酒屋でこのスタイルを見る事が多いです。某県のアンテナショップ内レストランもそうでした。
なにがイヤかといいますと、枡が不潔! 使い捨てならわかりますが、四隅がきれいに洗われていません。
しかもその枡が安い漆塗り風の枡だったりすると、すでに周囲がべたついていることもあります。
そして皿が汚い。いろんな匂いがついています。専用に洗うわけがありません。そんな皿にこぼされた酒がどうして飲めましょう。
皿や枡に入ったグラスの底が信頼ならない。そのグラス、机や棚に今まで置いてなかった? 汚い底にくっついた酒を飲ませるの?
そしてもひとつ、イヤなのが、枡や皿に載ったグラスに注がれてこぼされた場合、グラスの周りに酒がついているため、持つと手がべたべたになること。おしぼりでもふききれない…。日本酒を頼んだことを後悔します。
これじゃあ、丁寧につくられた繊細なお酒は浮かばれません。
だいたいがケチくさい発想から始まった妙なスタイル。その発想、味を大切にするワインの世界じゃありえません。
こぼし酒(怒)撲滅運動!推進中!
皆さんもぜひご一緒に。「こぼさないで」「同じ量をグラスで持ってきて」と。
獺祭さんが飲食店に提案しているのはワイングラス。
よく見ると星印☆がついています。
ここまで注ぐと90mlなのだとか。ちょうど一合の半分量ですね。
お酒を提供される単位は一合の場合が多いのですが、180mlは1人だと多過ぎます。だんだん温度も上昇しますし、へたれてくることも。お燗酒なら盃でさらっと飲まないと冷めてしまいます。
桜井さんいわく「90mlくらいがちょうどいい」
そこでこのグラスを考えたそうです。獺祭 星付きグラス1個945円。お蔵で販売しています。
●蔵元日記【酒器提案・注ぎこぼし反対】
当たり前ですが手も汚れません。きれいに最後まで飲むことができます。ちょっと試してみたいな…という時には90mlがちょうどいいですね。不思議ですが少ない量で提供されると、次のお酒に進む事ができ、結果たくさん飲めます(笑) 飲食店の皆さん、提供する量、そして器よろしくお願いします。そして値段はお酒の2倍まででお願いします。
熱く説明する桜井さんでありました。この日は全身ユニクロ。
岩国「古賀」で野菜コース+獺祭23%
August 29, 2009山口の山奥の小さな酒蔵を出て、山口きってのBig City 岩国へ。
桜井博志さん。「山田錦しか使いません。純米吟醸以上しかつくりません。ブランドは獺祭だけ」と潔い酒づくり。わかりやすいことこの上なし。優先順位がハッキリ。経営かくあるべし。
そしてモノ選びのセンスの良さにも毎回感心。車もファッションもお金をかけずにスマート(常務である息子の一宏さんも奥様もいつもスマート)
桜井さん全身ユニクロの日も(多々)ありますが、それもおしゃれ。スリムな体型マル!
蔵元の皆さん、酒造業関係の皆さん、太ってはぜったいだめです。ただでさえ「日本酒は太る」と思われがち。そこへ太って(さえない)蔵元(及びその関係者)がいたら誰も日本酒、飲まんでしょう。
デブの素酒と思われて仕方ありません。業界あげてスリム化促進!
……と、言ってる自分にもムチ、バシッ。
車はアルファロメオ。ネットで86万円で購入。息子さんが乗っているローバーは20万円。買い物上手です。
念願の古賀さん。「古賀で野菜づくしの懐石を」という至極なお誘いを受けたのは2ヶ月前。
そして、カウンターへ。
最初の一品は、加熱したイチジク、ねりごまがけ。お酒は獺祭の純米大吟醸 23%磨き。清冽な味わい。乾杯にふさわしいはじまり。
ご主人の古賀さん。頑固一徹職人!和食一筋。カウンターの正面壁面がすっきり何もないのもいい感じ。
清潔な空間! これが一番のごちそうの背景だと思っています。
そしてヒンヤリした冷気が…と思ったら「おつくり」登場。
15cm角くらいの真っ白い氷ブロッグの上に、オコゼの刺身がon。茗荷、ねぎ、カイワレと薬味たっぷり。身、皮、肝と各部位が。
「山口では冬のフグに対して、夏のオコゼと言われています」と桜井さん。美味なるフグ同様、淡白という言葉だけにおさまらない、上品な味幅あり。甘み、うま味、香ばしさが部位別にきちんとあり。丁寧な仕事ぶりがひと切れから伝わりました。
お次は、片口の器に温かい一品が。里芋のエビあんかけです。青いすだちがすきっと香るお出汁がこれまたおいしい!
そして焼物。松茸です。カットもきれい。今年2度目。
自分好みに目の前で焼き上げる酒肴。
火が通るまで23%で喉を潤して凝視して待ちました。
野菜の味を邪魔せず、口中、クリーンをキープする23%。
野菜、しかも素材をいじらない料理には最高。贅沢極まりなし。
私はお肉、乳製品が苦手なので「この酒は肉にあう、チーズにあう」と言われても、ちっともそそられないのです。
「松茸にあう」と言われたら反応大!
トリオで参加、桜井ファミリー。素敵なオーダーありがとうございました!
焼きたてアツアツの松茸にスダチをじゅっ。ふふ。
23%をすっ。ほほ。
ゆっくりじっくり焼いていきます。松茸と23%で岩国の夜はふけていく。
そしてお椀が! ブラック&レッド
なんとトマトを葛衣でくるみ、揚げてありました。大の葛好きなので目がハート! 表面やわらかぷるんつるん、中のトマトがジュシージュワジュワ。それらが一体となった出汁もうまし。これも23%にピッタリ。葛にあうお酒という選択。
するとNext! きましたよ。濃い系が冬瓜の器にはいって。
す、す、すっぽん!?
じつは、すっぽんは私には濃厚過ぎて人生でなくてもいい素材のひとつ。
ですが、あの特有の匂いがありません。
おそるおそる口に運べば、冬瓜の青い風味を生かした動物性を感じさせない淡いきれいな味。椎茸、焼いたネギの香ばしさあり。うわ〜。古賀さん、上手です。
高級特殊素材を使う場合、”これでもか”という、これ見よがし傾向の店がありますが、一切なし。
ですが、静かに強い主張あり。古賀さんは寡黙。お聞きすると短い言葉で解答が。オトコ和食職、古賀一徹!
”野菜好きな客”(肉抜きで)というリクエストに対し、古賀スタイルをどう盛り込むかが、じつによく考えられたコースでした。
ちょっと味が濃い系になったので、お酒を磨きを39%にチェンジ。
23%から入ると、39%は濃く感じました(味は比較対象、そして慣れが大きいことを痛感します)
ただ、冬瓜を口に含みだすと、39%が強いのです。桜井さんと「23%の方が合う」ということになり、23%アゲイン! 冬瓜に合わせるとなると23%が素直にあいます。
味との引き合い力!を感じました。
なんというお米贅沢をしてしまった夜。
畳1帖分くらいの田んぼを飲んだかも!?
最後は冷や汁でサラリ。
サラサラと。汁けのある味噌あじは〆に嬉しい。やっぱり最後は米粒!と思う、米をいっぱい身体に入れた一晩でした。
2007年12月。獺祭23%お酒の会の時のこと。
獺祭・旭酒造さんへ
August 27, 2009「山口の山奥の小さな酒蔵」がキャッチフレーズの旭酒造さんへお邪魔しました。
富久長の美穂さんも一緒です。
周東町獺越地区。こんな感じの、のどかな集落に蔵があります
蔵が手狭になり、改築工事の真っ最中。
蔵の真ん前はゆるやかな川が流れて、のんびりしたいいところ。
つい先日まで、ドコモさえも圏外という山奥だったそうです(モチロン私のウィルコムはずっと圏外でしたが)。
旭酒造さんはオールシーズン、お酒を仕込む四季醸造です。
蔵は蒸し米で湯気もぉもぉ。蔵人は酒づくりの作業、真っ最中。甘いお米のにおいがあたり一面に漂っていました。
特別に麹室を拝見!
麹スタンバイ! ぬくぬくの部屋で気持ち良さそうです。
切り返しの作業中。とても真夏とは思えませんね。
酒づくりの作業は連続したほうが腕がにぶらず良いそうです。去年は1ヶ月休んだところ、カンがにぶったとかなんとか。
とはいえ、どんなに冷蔵設備が整ってもやっぱり夏場の仕込みはいろいろ大変そうでした。
お酒を絞るヤブタと呼ばれる装置。冷蔵室の中で冷蔵管理されています。
フィルター1枚1枚が白く清潔。当たり前のことに感動です。
……と、いうのも、先日、このフィルターが恐ろしいほど真っ黒クロスケの蔵元があったのです。
冬に白くなる?はずはないと思います、野うさぎじゃあるまいしねー。
人の口に入るものを作っている製造業の皆さんへ。食品は何よりも清潔が肝心だと思います。はい。
遠心分離機です。布を使わず、高速回転で酒粕と酒を分離するマシン。雑味がない酒が絞れるとのことです。
蔵の説明によると「無加圧状態で、もろみから酒を分離するため、純米大吟醸もろみの本来持つ香りやふくらみ等の美点が崩れることなく表現されています」だそうです。
ホーローのタンクの周りに、細いホースをぐるぐるまわし、そこへ水を流してタンクを冷やすことがよくあります。旭酒造では、その上をアルミ素材でカバーしているそうです。こうすることでさらに熱効率が高まるとのこと。
このアルミカバー、見た目も涼やか。
たぷたぷ入ったもろみタンク。もろみがちょっと冷えすぎてしまったとかで、保温のための電球がかかってました。雰囲気あります。
お蔵内でミニカップつきの獺祭プチボトルを発見。なんでもこの辺のエリアでは、駅のキオスクで獺祭が売っているそうです。JRの駅で当たり前に売ってる酒が獺祭だなんてねえ。純米大吟醸ですからね。幸せな駅売店。
つづく
裏ベラ*尾道の串揚げ「ひとくち」
August 25, 2009ベラビスタ境ガ浜はインテリアがシンプルかつ上質。瀬戸内海が一望できる温泉があり、岩盤浴も併設。外に一歩も出る必要なし。というか、出たくない…。
なのに、なーぜー、尾道にしかも串揚げ(!?)を食べにいくことに。
裏ベラビスタ・尾道報告。
瀬戸内海にしずむ夕日を海から眺めながら
go go 尾道!
と、ひとり心で口ずさみながら、西へ向かう船のなか。
美女とトドも一緒。
そして尾道上陸。
目指す店は、その名も「一口」=ひとくち。
10人も座れば一杯の小さなカウンターだけの店。予約不可。すでにお客さんが一杯で外で待つ事に。
尾道散策〜。
小さなお店が多種多様。
商品がほとんどないがらんどうな薬局。何で生計を立てているか不明。
町のカド、カドにはタバコ屋さんが。飲食店が多いせいでしょうかタバコ屋さん多し。
ひざかっくん。「おつかれちゃん」クーラー入ってますと入口に張り紙あり。
なごむ港町。
そしていよいよ「ひとくち」へ!
串揚げといっても肉ではなく瀬戸内海の魚介類がメイン。
お店は予想外にきれい。
揚げ物屋さんは、周り中、油でべったりなりやすいものの、意外にクリーン。きれいに掃除されていました。揚げ油も臭くない。聞けばしょっちゅう変えているとのこと。
ひとくち発起人のリーダーが全員分の「穴子」を注文。
「にし」があり、珍しいのでにしをお願いしました。メニュー札、左端「くじら」の左が「にし」。巻貝です。
揚げる前の「にし」を見せてくれるお店の息子さん(息子といってもかなり大人)。
れんこん、ししとうのVEGE文字も並んで。
頼む順番が頭の中で出来てきました。
まずは、サクッとかろやかな穴子からスタート。
穴子は素揚げに近いうすごろも。
これにはレモンぎゅっ、塩パラリで…と、お店のご主人から食べ方指導あり。
じゃんじゃん揚がります。リーダー次々に注文。
飲み物は王祿! 「渓(けい)」のにごり。山田錦55%精米。
”溪流の澄んだ流れのごとく潔い酒”とか。今宵は瀬戸内海の潮の流れのごとくかな。
揚げ物にはぴったりでしょう。シュワシュワしてます。
まずはうわずみ透明部分を。贅沢〜。
にしです。まずは塩で。
そして、ソースもいいとすすめられました。こちらのソースはなにかと割ってあるそうで、見た目よりも辛すぎず甘すぎず。工夫してます。
そして幅3cmくらいの小さな片口いわしが旗状になって串揚げに。こんな国旗があったら楽しいぞ。
天ぷらころもにパン粉のころも。素材により衣もチェンジ!
鯨、そしてなんとかいう貝。
「この貝は左端から食べてください」と言われる。左端はやわらかで右端になると堅いという。堅いほうから食べると印象が堅いままひっぱられるとのことで。
確かに右側の巻がきつい部分は堅く、よくよく噛む必要あり。なるほどねえ。
名物のあさり!
じつは、あさりはどうやって串揚げになるのか?と思っていたのです。
すると、この形、バラで揚げたひと皿スタイル。あさりだけ値段もグンと違うと思っていたら、そうだったのか〜っと納得!
衣に一味が入っており、ピリ辛HOTテイスト! 折り鶴を折るような折り紙状のキャベツが添えられ「一緒にどうぞ!」これはいいつまみになります。
本当に店名どおり、すべて「ひとくち」サイズ!
一味唐辛子が冷凍庫から出てきたのでお聞きすると、お店で細かく刻んでいるとか。保存は冷凍庫で色抜け、風味抜けしないようにしているそうです。おさえるところ、ちゃんとしてます。
父と息子の二人三脚。揚げ物はすべて父担当。
「これだけはまだ譲れん」……のかな?(セリフは想像)
ししとうは一瞬芸の素揚げで色鮮やかに。こちらは醤油で。
そしてクライマックスは
じゃん。夕日のような、れんこーん!
なぜか、隣のお客さんが「記念に撮りましょう」と熱心にすすめてくれるので、カメラを渡して撮ってもらったショット。髪ボサボサ、顔バリバリ。瀬戸内海焼けのやまよ(顔が妖怪だよ)。検眼用の目隠しを思い出すレンコン串揚げ。
こうして尾道ディナータイムは幕を閉じるのでありました。
ベラビスタの夏野菜コース
August 24, 200918日、B777-200でビューンと広島空港へ。
席は一番後ろ。上の写真はこの窓からの光景。
10ch全日空寄席、今月は「夏の医者」桂枝雀。聴くのは3回目だけど、何度も同じところでぷ、ぷーっと吹き出す。隣の人はブキミに違いない。
青空のもと、夏らしい暑い一日の始まり。
海を満喫する午後があり
陽が瀬戸内海に静かに落ちて、
爽やかな朝を迎えました。
ベラビスタ境ガ浜
左はベラビスタのケニーさん、そして右は広島で富久長というお酒を醸す蔵元杜氏、同い年の今田美穂さんと一緒です。
・前回のベラ訪問記
・初ベラ訪問記
双忘で野菜づくしのお昼ごはんをいただきました。自家菜園で採れたてのみずみずしい野菜が登場。
(右)美穂さんの自信作!「海と太陽の檸檬」 広島県産のレモン、純米酒、アカシアの蜂蜜を使用したリキュールです。ホワイトリカーを使ったリキュールと違い、純米酒を使うとおだやかな甘み、アルコール感があります。すっぱく濃い味なのでソーダ割がピッタリ!「お風呂あがりに飲むと最高!」と美穂さん。
焼き胡麻豆腐。表面カラリと香ばしく、中はとろ〜りのコクある一品。
とうもろこしの摺り流しです。器にあらかじめイチジクが入り、そこへ冷えた汁を注ぎます。とうもろこしの甘さとイチジクのつぶつぶ感が楽しい!
蓮根まんじゅうですが、表面は雑穀のもちあわで覆われてプチプチ! 三島の器とコーディネートもバッチリ。
中身のまんじゅう部分に玄米も混ぜてあるという。小さなシシトウの曲がり加減がなんともキュート!これも自家菜園ならではの楽しさですね。
山田料理長が原木栽培の椎茸を香ばしく丁寧に焼いてくれました。椎茸から出たドリップがたっぷり上面にたまっています。家でもこれくらい丁寧に焼いてみたいものだなあと。
お出汁でじっくり炊いた冬瓜。中にはなめらかなお豆腐がin.
ぷるんつるん、つるーん。
冬瓜はどこまでも食べられます。皮はさすがに!?やめておきました。
そして炊きたての黒米入りごはんに、とうもろこしを混ぜて。色合いもリッチ!
みょうがたっぷりのおみそ汁と一緒にいただきました。夏味満喫!
最後のデザートは白桃のスープ。浮かんでいるのは葛のお団子。フルーティで透明感ある味わい。
山田料理長とスタッフの西川さんです。お世話になりました。
一歩でると鮮やかな芝のグリーン、その向こうに瀬戸内海。気持ちいい光景が超ワイドに広がって。
小さな島々が繰り広がる瀬戸内海は日本海と違う楽しさでいっぱいです。
ザ・ロビーではマカイバリ紅茶を飲むことができます。
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