September 4, 2009
発想がすごいな〜。MASSIMO LUNARUDONさんのカエルデキャンタ
今週は月曜日から原稿かかえてひきこもり。
楽しいこともなくちゃ……
で、夜
とうとう
誕生日にやってきた
TOYO KITCHENセレクトの
カエルさんのデキャンタを
解禁!
やっぱり最初にお腹に入れるのは「赤」でしょう。
ピノでしょう。
ブルゴーニュでしょう。
注ぐとき、目があいました〜。
ボディが真っ赤。
うれしい! 楽しい! おいしい!
すばらしい発想ができるもんだ〜っと、ほとほと感心。
イタリア人ってすごい。
こんなに美しい実用のカエルって
なかなかいない!
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トーヨーキッチン HPのweb shopより
「ベネツィアのガラス作家MASSIMO LUNARUDONが、身近な動物からインスピレーションを得て制作しました。世界で99個の限定生産です。手作りなので一つ一つカタチが異なります」
ホント!お尻にナンバーが入ってました。吹いて作っているとこ見てみたいです!
Topics: shop, wine, 器 | 2009/9/4 0:06:42
September 3, 2009
2009年の花火ハイライト! その4 二子玉川で
8月22日土曜日。二子玉川に住むMさんちのご自宅に誘われて花火見物へ。なんでも家からよく観えるという。楽しみ楽しみ。
「混むので早めにどうぞ」と言われていたものの。6時45分の二子玉川駅の混雑は想像絶する人の行列。あわてて反対側のホームを歩き、混雑回避。いや、そりゃもぅすごい人・人・人。
Mさんちは高層マンションの16階フロアー。下界がよく見えます。写真の左側は道路ですが、人でぎっしり!
どきゅんパラララララ。始まりました〜。多摩川花火大会。この日は同じ時刻に世田谷区花火大会も開催。川からみている人はその両方が楽しめるという。
いや〜、こんなに花火が近くみえるというのもスゴい!マンションならではの特権ですね。
えっマンションはこれで選んだ!? そうでしょうねえ。
こんな形の花火がポン!夜空のブルーはきれい。川の左側はすべて人の頭です。トイレ大変だろうなあと。
だんだん暗くなり、川面を花火が照らします。
そして宴。
獺祭・発泡にごり酒を持ってきたかたも! 前日に蔵へ行っていたので話が咲きました。
獺祭発泡にごりで乾杯! あらためて。やっぱり泡モノは乾杯向きです。場が華やかになりますね。口の中を泡がはじけて喉越し爽快!
お習字の先生、蕗翠先生が書を担当した王祿の「相伝(そうでん)」。蕗翠先生ご持参。
大好きな大谷ひろ子さん。コサージュと帽子と洋服のデザイナーです。ひろ子さんが自分の帽子をかぶせてくれましたが、おいらには似合わん。。。
ひろ子さんは髪の毛も染めてないし、スポーツで身体を鍛えているし、いつもおしゃれでキュート!尊敬するおねえさまです。
聞いてびっくり。
なんと今年で59歳!
来年還暦。
色っぽくて、とてもそうには見えませんでした〜〜。
「同年代を見ていると、おばあさん、おじいさんばかりでいやになっちゃうのよ」そうでしょう、そうでしょう。
花火も終わりに近づき
楽しい一夜もふけてsayonaraタイムが。
ホテルみたいなマンションのエレベーターホール。椅子つき。ひろ子さんと座ってみました。
蕗翆先生(左)も加わって3人で記念撮影。
また来年〜! いい夏ありがとう!
さてお口直しです。
ご当主が撮影した花火。
さすが上手!すごい!
来年は私もこのクオリティ目指して撮影しようっと(と、今は思う。笑)
Topics: event, 季節もの, 日本酒 | 2009/9/3 1:33:16
2009年の花火ハイライト! その3 東京湾
コンラッド東京から見た東京湾大華火も感動的でした。打ち上げの音もちゃんと聞こえたし。
シャンパンの向こうに花火!
お椀の向こうに花火!
レインボーブリッジに向かう車線は大渋滞。
関係ないところで見てる分には、渋滞は明るくていいね(なんちゃって)
都市のさまざまな光をうけて輝きを増す花火!
夏ならではの醍醐味ですね。体感大事。
Topics: 季節もの | 2009/9/3 0:35:33
September 2, 2009
2009年の花火ハイライト! その2 テーブル上で
この夏の思い出し花火アルバムその2。
7月末日の出来事です。
夏生まれのレイコさんの誕生日プレゼントに三遊亭鳳楽師匠の落語をプレゼント。というわけで国立演芸場集合。
わははと笑って終了したのが夜21時。その時間から行ける店を川村さんが予約。
イタリアンです。カジュアルなトラットリア。
TRATTORIA DELLA Lanterna Magica
オンナノコだからピンクな泡で乾杯! なんといってもはじける泡が乾杯にはふさわしい。活性にごりはなかったのでしょうがなく洋モノで!?
プレゼントを載せたお皿。じつはラッピングが間に合わず、本人に横向いてもらってその場で仕上げました。
ワインいろいろ飲みすすめ
当日のごちそうを一部紹介。
野菜のグリル!
リゾット、ほうれん草。
じゃがいも、白いんげん豆。
ベジってます!
イタリアンは野菜単品メニューがあってラクで楽しい。
あさりに、キノコのパスタもいただきました。
ヤリイカとズッキーニのフリット。ムール貝(日本海育ちの私は育つ環境を見ているせいか、どうもあんまりイメージがよくない貝)
最後は
お約束の!スタッフ全員によるバースディソングがイタリア語で。恥ずかしいね。本人は。
お皿に載ったフィア〜が登場。
何がきたのかっといいますと
パイナップル!
パチパチパチ
リキュールをかけてどうぞとこのボトルつき。
楽しんで!というサービス精神たっぷりのスタッフのおかげで、始終笑いっぱなしのディナーとなりましたが
炎が消えて冷静にみると、ホントにたわいもないフルーツ切っただけのバースディ・デザート(笑)
それでも充分、楽しかった☆
演出の面白さ、そして、たわいないことに喜びあえるメンバーですかね。
レイコさん素敵な1年に♡
Topics: event, wine | 2009/9/2 0:10:50
September 1, 2009
2009年の花火ハイライト! その1 西澤さんの屋上で
今年は花火に恵まれ3回観る事ができました。暑い中、あの光、音を聞くと夏をダイナミックに感じます。
まずは浅草の花火を西澤さんの屋上で! 7月25日の出来事。
はじまりはまだ空が青いトワイライトタイムから。
どきゅ〜ん ぱぱぱ
(中央)西澤さん、From宮崎・松下のお姉様と。
どきゅ〜〜ん。ひゅるひゅるるるる。
お料理を盛りつける深川の満月オーナーの飯島さん。(右)西澤さんのお店には夏酒各種が勢揃い。
この夜は神亀三昧!
スパークリングの活性にごり酒に、純米大吟醸!
知る人ぞ知る神亀・特等米の五百万石50%の生。そして昭和58年度醸造の大古酒。
生の岩牡蠣が出て、三重県タカハシ酒造さんの「牡蠣限定」が登場! シャブリに負けない!シャブリより合う!?牡蠣用の酸度が高い天遊琳。酸度3。
西澤さんの屋上からは第一、第ニ会場両方向の花火が鑑賞できて首があっちにこっちに大忙し。
道をはさんだお向かいのビルも大にぎわい。いいな〜日本の夏!モチロン、こちらの屋上もわわいのわい。
どきゅきゅんぱらぱら。名残惜しいですが、花火も最終に近づきスピードとボリュームがUP。
西澤さん、ありがとうございました〜!
大人になるっていいな。
いい純米酒と花火が同時に楽しめて。
手に持っているのは純米酒のお燗です。夏こそお燗。
純米燗、花火の宴の巻。
Topics: 季節もの, 日本酒 | 2009/9/1 0:06:14
August 30, 2009
山口ハイライト
一宏さんの案内で、錦帯橋を観て、歩かせてもらいました。感動!
この船は鵜飼用。火を燃やすかごが船頭についています。
錦帯橋の下を流れる川はゆるやかで、川遊びの人も犬もたくさんいました。気持ち良さそう!
夏休みの思い出づくり
思えば川で泳いだことないなあ…。
じりじりと太陽が照らす、超真夏日でした!
カップルも歩く。「車馬の通行禁止」の看板あり。
なんでも橋の下ではソフトクリーム戦争が勃発中なのだとか。
この店ではなんと100種類ものソフトクリームが。(右)あずきかぼちゃだって!マクロビオティック風組み合わせ。
しかし、苦しそうな味も。
コワいものみたさ!? 一宏さん「お茶漬け味」を注文。
そして名物の白蛇。
赤ちゃん蛇の餌は、超小さなピンク色した赤ちゃんネズミ。どっちがどう…ということはいいませんが、うえーん、かわいそうなピンクマウス。まだ目があいてない生まれたての赤ちゃんでした。生きた餌は最高なのでしょう。
白蛇の皮アート「寿」
へび小屋の隣にあった、へび状のうり。
いろいろあるな〜。
勉強になりました。
広島空港にて。
ジャンクが呼んでいる〜。やっぱり一度は食べないと(笑)
左は広島名物という「激辛つけ麺」。冷たい麺に野菜。唐辛子と胡麻たっぷりの赤いつけ汁で食べる麺。ゆでたキャベツをはじめ、野菜どっさりが特徴。思ったほど辛くありませんでした。そして豚肉抜きでネギトッピングプラスのお好み焼き。広島にきたんじゃけん。
空港内のロイヤルでも、お好み焼きをアピール。広島じゃけん。
久しぶりにみた公衆電話。申し訳程度にまだ残ってました。利用者ゼロ。
さよなら山口&広島。思いでいっぱいありがとう!
行きと同じB777-200でしたが、行きは机が座った椅子の右側から出て、帰りは椅子背面からの新幹線スタイル。同じ飛行機でもいろいろ改良あり。
Topics: ご当地もの | 2009/8/30 11:45:48
日本酒を飲む器。獺祭の提案
日本酒を飲む器はなにか。なにで飲むか。
陶器、磁器、ガラス、漆器…と素材はいろいろ。平盃、ぐいのみ、グラスと形もさまざま。
飲用温度によっても向き不向きがあり、味わいも器によってまったく異なります。
だから日本酒は楽しい!
器は楽しい…というわけで、うちの酒器専用の引き出しを紹介。
これは一部で、ガラス関係は別に収納しています。
伊藤環さんの器をはじめ、お気に入り器たち。白が多いです。
好きな器をお客さまに選んでもらうこともあります。これは人柄が出て面白い!
獺祭の桜井さん、器を考えておられました。
共通意見として「こぼし酒の提供はやめてもらいたい」
こぼし酒というのは、お皿に一合の枡を載せ、枡からあふれるまで注ぐというスタイル。「うちの店ではちゃんと一合(180ml)入れてますよ」という宣言がこのスタイルの始まりだと思うのですが。
今はそれが形を変え、一合ではない枡に注いであったり(計量の意味なし)、枡のなかに小さなグラスを入れてそこに注いでこぼしたり(意味不明)、枡は登場せず、小皿の上にミニグラスを置き、あふれるまで注いだり…。
地酒専門の居酒屋でこのスタイルを見る事が多いです。某県のアンテナショップ内レストランもそうでした。
なにがイヤかといいますと、枡が不潔! 使い捨てならわかりますが、四隅がきれいに洗われていません。
しかもその枡が安い漆塗り風の枡だったりすると、すでに周囲がべたついていることもあります。
そして皿が汚い。いろんな匂いがついています。専用に洗うわけがありません。そんな皿にこぼされた酒がどうして飲めましょう。
皿や枡に入ったグラスの底が信頼ならない。そのグラス、机や棚に今まで置いてなかった? 汚い底にくっついた酒を飲ませるの?
そしてもひとつ、イヤなのが、枡や皿に載ったグラスに注がれてこぼされた場合、グラスの周りに酒がついているため、持つと手がべたべたになること。おしぼりでもふききれない…。日本酒を頼んだことを後悔します。
これじゃあ、丁寧につくられた繊細なお酒は浮かばれません。
だいたいがケチくさい発想から始まった妙なスタイル。その発想、味を大切にするワインの世界じゃありえません。
こぼし酒(怒)撲滅運動!推進中!
皆さんもぜひご一緒に。「こぼさないで」「同じ量をグラスで持ってきて」と。
獺祭さんが飲食店に提案しているのはワイングラス。
よく見ると星印☆がついています。
ここまで注ぐと90mlなのだとか。ちょうど一合の半分量ですね。
お酒を提供される単位は一合の場合が多いのですが、180mlは1人だと多過ぎます。だんだん温度も上昇しますし、へたれてくることも。お燗酒なら盃でさらっと飲まないと冷めてしまいます。
桜井さんいわく「90mlくらいがちょうどいい」
そこでこのグラスを考えたそうです。獺祭 星付きグラス1個945円。お蔵で販売しています。
当たり前ですが手も汚れません。きれいに最後まで飲むことができます。ちょっと試してみたいな…という時には90mlがちょうどいいですね。不思議ですが少ない量で提供されると、次のお酒に進む事ができ、結果たくさん飲めます(笑) 飲食店の皆さん、提供する量、そして器よろしくお願いします。そして値段はお酒の2倍まででお願いします。
熱く説明する桜井さんでありました。この日は全身ユニクロ。
Topics: ご当地もの, 日本酒 | 2009/8/30 11:42:05
August 29, 2009
岩国「古賀」で野菜コース+獺祭23%
山口の山奥の小さな酒蔵を出て、山口きってのBig City 岩国へ。
桜井博志さん。「山田錦しか使いません。純米吟醸以上しかつくりません。ブランドは獺祭だけ」と潔い酒づくり。わかりやすいことこの上なし。優先順位がハッキリ。経営かくあるべし。
そしてモノ選びのセンスの良さにも毎回感心。車もファッションもお金をかけずにスマート(常務である息子の一宏さんも奥様もいつもスマート)
桜井さん全身ユニクロの日も(多々)ありますが、それもおしゃれ。スリムな体型マル!
蔵元の皆さん、酒造業関係の皆さん、太ってはぜったいだめです。ただでさえ「日本酒は太る」と思われがち。そこへ太って(さえない)蔵元(及びその関係者)がいたら誰も日本酒、飲まんでしょう。
デブの素酒と思われて仕方ありません。業界あげてスリム化促進!
……と、言ってる自分にもムチ、バシッ。
車はアルファロメオ。ネットで86万円で購入。息子さんが乗っているローバーは20万円。買い物上手です。
念願の古賀さん。「古賀で野菜づくしの懐石を」という至極なお誘いを受けたのは2ヶ月前。
そして、カウンターへ。
最初の一品は、加熱したイチジク、ねりごまがけ。お酒は獺祭の純米大吟醸 23%磨き。清冽な味わい。乾杯にふさわしいはじまり。
ご主人の古賀さん。頑固一徹職人!和食一筋。カウンターの正面壁面がすっきり何もないのもいい感じ。
清潔な空間! これが一番のごちそうの背景だと思っています。
そしてヒンヤリした冷気が…と思ったら「おつくり」登場。
15cm角くらいの真っ白い氷ブロッグの上に、オコゼの刺身がon。茗荷、ねぎ、カイワレと薬味たっぷり。身、皮、肝と各部位が。
「山口では冬のフグに対して、夏のオコゼと言われています」と桜井さん。美味なるフグ同様、淡白という言葉だけにおさまらない、上品な味幅あり。甘み、うま味、香ばしさが部位別にきちんとあり。丁寧な仕事ぶりがひと切れから伝わりました。
お次は、片口の器に温かい一品が。里芋のエビあんかけです。青いすだちがすきっと香るお出汁がこれまたおいしい!
そして焼物。松茸です。カットもきれい。今年2度目。
自分好みに目の前で焼き上げる酒肴。
火が通るまで23%で喉を潤して凝視して待ちました。
野菜の味を邪魔せず、口中、クリーンをキープする23%。
野菜、しかも素材をいじらない料理には最高。贅沢極まりなし。
私はお肉、乳製品が苦手なので「この酒は肉にあう、チーズにあう」と言われても、ちっともそそられないのです。
「松茸にあう」と言われたら反応大!
トリオで参加、桜井ファミリー。素敵なオーダーありがとうございました!
焼きたてアツアツの松茸にスダチをじゅっ。ふふ。
23%をすっ。ほほ。
ゆっくりじっくり焼いていきます。松茸と23%で岩国の夜はふけていく。
そしてお椀が! ブラック&レッド
なんとトマトを葛衣でくるみ、揚げてありました。大の葛好きなので目がハート! 表面やわらかぷるんつるん、中のトマトがジュシージュワジュワ。それらが一体となった出汁もうまし。これも23%にピッタリ。葛にあうお酒という選択。
するとNext! きましたよ。濃い系が冬瓜の器にはいって。
す、す、すっぽん!?
じつは、すっぽんは私には濃厚過ぎて人生でなくてもいい素材のひとつ。
ですが、あの特有の匂いがありません。
おそるおそる口に運べば、冬瓜の青い風味を生かした動物性を感じさせない淡いきれいな味。椎茸、焼いたネギの香ばしさあり。うわ〜。古賀さん、上手です。
高級特殊素材を使う場合、”これでもか”という、これ見よがし傾向の店がありますが、一切なし。
ですが、静かに強い主張あり。古賀さんは寡黙。お聞きすると短い言葉で解答が。オトコ和食職、古賀一徹!
”野菜好きな客”(肉抜きで)というリクエストに対し、古賀スタイルをどう盛り込むかが、じつによく考えられたコースでした。
ちょっと味が濃い系になったので、お酒を磨きを39%にチェンジ。
23%から入ると、39%は濃く感じました(味は比較対象、そして慣れが大きいことを痛感します)
ただ、冬瓜を口に含みだすと、39%が強いのです。桜井さんと「23%の方が合う」ということになり、23%アゲイン! 冬瓜に合わせるとなると23%が素直にあいます。
味との引き合い力!を感じました。
なんというお米贅沢をしてしまった夜。
畳1帖分くらいの田んぼを飲んだかも!?
最後は冷や汁でサラリ。
サラサラと。汁けのある味噌あじは〆に嬉しい。やっぱり最後は米粒!と思う、米をいっぱい身体に入れた一晩でした。
2007年12月。獺祭23%お酒の会の時のこと。
Topics: shop, ご当地もの, 日本酒 | 2009/8/29 9:30:27
August 27, 2009
獺祭・旭酒造さんへ
「山口の山奥の小さな酒蔵」がキャッチフレーズの旭酒造さんへお邪魔しました。
周東町獺越地区。こんな感じの、のどかな集落に蔵があります
蔵が手狭になり、改築工事の真っ最中。
蔵の真ん前はゆるやかな川が流れて、のんびりしたいいところ。
つい先日まで、ドコモさえも圏外という山奥だったそうです(モチロン私のウィルコムはずっと圏外でしたが)。
旭酒造さんはオールシーズン、お酒を仕込む四季醸造です。
蔵は蒸し米で湯気もぉもぉ。蔵人は酒づくりの作業、真っ最中。甘いお米のにおいがあたり一面に漂っていました。
特別に麹室を拝見!
麹スタンバイ! ぬくぬくの部屋で気持ち良さそうです。
切り返しの作業中。とても真夏とは思えませんね。
酒づくりの作業は連続したほうが腕がにぶらず良いそうです。去年は1ヶ月休んだところ、カンがにぶったとかなんとか。
とはいえ、どんなに冷蔵設備が整ってもやっぱり夏場の仕込みはいろいろ大変そうでした。
お酒を絞るヤブタと呼ばれる装置。冷蔵室の中で冷蔵管理されています。
フィルター1枚1枚が白く清潔。当たり前のことに感動です。
……と、いうのも、先日、このフィルターが恐ろしいほど真っ黒クロスケの蔵元があったのです。
冬に白くなる?はずはないと思います、野うさぎじゃあるまいしねー。
人の口に入るものを作っている製造業の皆さんへ。食品は何よりも清潔が肝心だと思います。はい。
遠心分離機です。布を使わず、高速回転で酒粕と酒を分離するマシン。雑味がない酒が絞れるとのことです。
蔵の説明によると「無加圧状態で、もろみから酒を分離するため、純米大吟醸もろみの本来持つ香りやふくらみ等の美点が崩れることなく表現されています」だそうです。
ホーローのタンクの周りに、細いホースをぐるぐるまわし、そこへ水を流してタンクを冷やすことがよくあります。旭酒造では、その上をアルミ素材でカバーしているそうです。こうすることでさらに熱効率が高まるとのこと。
このアルミカバー、見た目も涼やか。
たぷたぷ入ったもろみタンク。もろみがちょっと冷えすぎてしまったとかで、保温のための電球がかかってました。雰囲気あります。
お蔵内でミニカップつきの獺祭プチボトルを発見。なんでもこの辺のエリアでは、駅のキオスクで獺祭が売っているそうです。JRの駅で当たり前に売ってる酒が獺祭だなんてねえ。純米大吟醸ですからね。幸せな駅売店。
つづく
Topics: ご当地もの, 日本酒 | 2009/8/27 0:10:49
August 26, 2009
夏期酒造ゼミナールin山口
8月19〜20日。日本酒造組合中央会中国支部主催「第35回 夏期酒造ゼミナール」が開催され、講師として参加しました。会場は山口県山口市湯田温泉のホテル松政です。
中国地方とは山口、広島、岡山、島根、鳥取で、その5県の蔵元さんが大集結。知り合いの蔵元さんもいっぱいで、10年ぶりに会う懐かしい方も!
初日は「日本酒業界の今後の展望」について日本酒造組合中央会 副会長(五橋社長)酒井佑さんの講演、「品質管理研究会総会」や、県の名誉をかけた「中国5県きき酒競技会」もあり、蔵元さんは、まる2日間びっちりのゼミナール。私は19日の懇親会から参加しました。
翌日9時から、秋田県立大学生物資源科学部教授 岩野君夫先生の「美酒の探求」の講演あり。”清酒の官能評価に関係する化学成分の解明” 等についてお聴きしました。麹菌、酵母を1つ選ぶ…杜氏さんにとってはドキドキの選択。結果はできてからでは遅過ぎます。できれば事前に特性がしっかりわかる化学的根拠が欲しいもの。
岩野先生の研究によれば、アラニンとグルタミン酸のバランスがなにより重要だそうです。
そして、タンパク質分解酵素生産の少ない菌株を開発し、蒸米からのアミノ酸生成量を低減する麹菌が必要だったと。
高級アルコール、芳香族アルコール、コハク酸生成量の少ない酵母菌株の開発が必須だったと。
秋田県の新しい麹菌はこうして生まれたのだと判明。酒米に合わせて作ればそれは最強!
秋田今野商店と協同開発したそうです。なるほど秋田の酒質向上には岩野先生のようなかたの存在が!!
そして「酒米によっては低精白が向かない米がある」と。
なんでも「いい米は削らなきゃいい!」というわけではないのです。
新政酒造さんが醸した80%のきれいなお酒の味を思い出しました。いやな雑味が皆無、透明感ある味ながら、決して淡麗辛口ではないバランス良い味のある80%でしたから。背後に岩野先生?
閉会の〆の言葉は運営委員長の丸本仁一郎さんから。
そして閉会。おつかれさまでした!
そして移動。いざ、deep 山口へ。旅はまだ続くのでした。
Topics: 日本酒 | 2009/8/26 9:02:35