ご当地もの
« Previous Entries Next Entries »第3回女性蔵人の会その3
June 30, 2010このおつまみは!! ツブツブがいい感じ!
美川酒造場さんが持参された福井の郷土料理「からし麩」です。
からし麩という料理は滋賀県でも作りますね。麩をからしであえたという、至ってシンプルなお麩料理。さっぱりしてちょっぴり辛い精進料理のひとつです。こういう酒肴はいいですね!好感もちました〜。
お話をおうかがいすると、なんとからしが福井産! 国産のからしはほとんど「ない」のでビックリです。地元、麩市さんの商品だそうです。地からしについて。「越前がにでも有名な越前海岸や三国の漁師さんの間 ではお刺身にはワサビではなく、この「地がらし」を薬味に使うそうです」HPより
濃醇・旨口 福井の地酒 舞美人醸造元 美川酒造場の女将、美川久美子さん。
「からし麩は、自家製です。大女将が作りました。からしは麩市のもので、麩もこだわりのものを選んでいます。長年の経験とコツが必要な料理で、地元でも作れる人が減っているのが現状です(ちなみに私は作れませんが……)。舞美人では桜の木でできた木槽(きぶね)で普通酒から大吟醸まで搾っています」
昔ながらの製法を守る酒づくり。それはお料理にも通じています。
三重県浦村産の牡蠣の薫製オリーブオイル漬け!
そして豆みそ! シブい!!
加えて、きゃらぶきの佃煮と焼き海苔も!
きゃらぶきの佃煮は自家製。器は、酒蔵らしく麹蓋!
常滑の蔵元、白老(はくろう)醸造元・澤田酒造の澤田郁子さん。土管や瓶など大きなモノ(しかも超実用的な)器やお風呂!などが得意な常滑。私は常滑が大好きだけに、常滑の窯元と澤田さんが選んだシブくて素敵なつまみのことをいろいろお話ししました。
こういう酒肴をもってくる蔵元さんって素敵です。発酵は発酵を呼びますからね!
豆味噌は国産大豆を使った2年もの。塩は海の精を使用という本物の豆味噌です。独特のコクとかすかな苦みが気持ちいいうまさ! 日本酒によくあいます!
頼もしい澤田郁子さん。
さて
女性蔵人の会は今回で3回目。途中で抽選会もあり、で壇上に立つ蔵の皆さん。
手慣れた感じのるみこさん! 景品はお酒など(まったく当たりませんでした〜)。
リーガロイヤルのお料理の超一部。蔵元のブースに行くので忙しく、せっかくのお料理コーナーには行かずじまい。漬物とおろし蕎麦だけ最後にいただく…。
つづく
今だけの笹団子
June 24, 2010フレッシュな取りたての笹を使った笹団子。箱を開けたとたんに青笹のグリーンな香りが部屋中に!広がります。
生の笹を使った笹団子。
これがあるようでない!?のです。ほとんどの製品は、冷凍した笹の葉を使っているようです。風情はあるけど青笹の香りはありません。
美しいグリーン色!見事な日本のラッピングです。ほれぼれ、みとれてしまいます。
はい、それでは笹団子ちゃんが脱ぎますよ〜。
ひもをするする。
はらり。まだキャンデー包み状態。
なかなか地肌をみせません。
もう1枚笹をはらり。
みえてきました! よもぎ餅が!
はらりチラ見せ。「どうお〜っ」と言ってるみたいな笹団子嬢。
きゃ〜っ。餅に笹の筋がうつりこんで、きれい! 艶あり。色っぽいじゃありませんか。
どぅおぅ? ヌードよんの笹団子。すぼまり方シビレるぅ〜(ってヘンタイか)
* * * * *
毎年この時季に、新潟の高澤さんから届く贈り物。初夏を感じる一品です。
この笹団子があまりに素敵で お店の人に注文したことがあります。すると「これは高澤さんからのたっての願いの特別オーダー」とのこと。笹を刈る人手が足らず「勘弁してください〜」と、申し訳なさそうに言われました。
驚かせようと頼みこんでくれた特別の笹団子。ありがたいことです。
笹団子はこんな感じで届きます。たっぷりきなこつき。
2種類入っています。もうひとつは
「ちまき」くん。
帯紐をゆるめますと
エッヘンな折り紙状態。
くるくるはずしていくと、中身は白米餅。笹の香りがうつったシンプルで潔い「ちまき」くんです。常温保存で消費期限から1週間たってもモチモチOK!昔の人は偉かったと感心します。砂糖不要。笹だけの味が素敵なのです。
(ただし、時間がたつと笹から餅米がだんだん離れにくくなります。その状態も愛おしいって、ほら、ヘンタイだから(笑)。消費期限については自己責任で)
玄米や黍、粟も包んでほしい〜っと、いただくたびに思う贅沢な妄想。
あきた美彩館いぶりにんじん
June 21, 2010月に1回、朝日新聞のBON MARCHEでコラムを書いています。
タイトルは「東京で味わうふるさとの美味」。連載その3は秋田県です。秋田県東京事務所の佐々木一生さんに話を伺いました。佐々木さんが立っているのは、いぶりがっこ売場の前。この後ろの棚が全部いぶりがっこ。
いぶりがっことは秋田県が誇る伝統技スモーク沢庵!いぶしたがっこであります。
秋田県アンテナショップ『あきた美彩館』は品川の駅真ん前のビルという便利な立地にあり、レストランも併設しています。
ショップでは米どころ秋田らしく米関係の商品が充実。店内には精米機もあり。米、酒のほか、冷凍庫にはハタハタの漬物や、味噌もあり「商品ひとつ」を選ぶのに悩みます。調味料系よりは「すぐ食べられるものが嬉しい」という声もあり。今回は最近アイテム急増の「いぶりがっこ」に決定!
新聞の印刷は色が悪くベージュ系ですが、商品は鮮やかな人参オレンジ色です。歯ごたえがいいので、カルパッチョを提案。このお漬物はちょっぴり甘く、スモークされているせいか、フレッシュなオリーブオイル、イタリアンパセリともよくあうのです。
伊藤漬物本舗さんは添加物なし。しかも少量スライスパックあり、試してみるには嬉しい!これで120円です。
佐々木一生さんによると「掲載日当日朝から電話が鳴って、商品はいきなり売り切れです。大量生産していないので、入荷すぐの売り切れが続いています……。」とのこと。すみません。ゆっくり待って味わっていただけますと幸いです。
それ以外にもいろいろあります。名物といえば秋田音頭♪で歌われた檜山納豆も。
毎朝届くという生鮮野菜も
野菜がおさめられた冷蔵ケースを見たら、
見た事ない 小さなキノコちゃんが!椎茸の赤ちゃんだそう。ひと袋165円。マッシュルーム感覚で使えそうで購入しました。
開けてみたらこんな感じで大きさいろいろ。塩とオリーブオイルで炒めたら美味でした〜。この大きさですと椎茸の味が強調されすぎず、軸がやわらかで。しかし袋にぎゅうぎゅうと入ってきたためかちょっとお疲れさんモード? 味に影響はないようでした。
佐々木一生さんありがとうございました! 今秋田と言えば、ジュンサイの季節ですね。日本のジュンサイの9割は秋田県産なんですよ。しかもその町の名前は「山本」町。ジュンサイ取りは未だ体験したことありませんが興味しんしん。とはいえ根気のいる作業のようです。*山本町は、琴丘町、八竜町の三町が合併し、町の名前は三種町(みたねちょう)です。
●秋田県産品ショップ&ダイニング あきた美彩館 TEL03-5447-1010
東京都港区高輪4丁目10-8 京急第7ビル ウィング高輪WEST-III 1階
千葉県三里塚・石井さんの田んぼと畑3
June 19, 2010石井恒司さんの畑へ。石井さんの車の後について行きます。
荷台に乗っていたのはコンバイン。米と麦兼用でスイッチひとつで切り替えられるとか。
怒ってる石井さんちのワンちゃん。
散歩に連れて行ってもらえないらしく、ウーウーほえてました。
収穫寸前の黄金色の小麦。
ところどころ緑色の小麦が残っています。これらがすべて黄金色になると刈り時。
カサカサカサと風に揺れる小麦。畑の奥中央に見える樹が少ないところから成田空港です。こんなに近いのかとあらためて。
千葉県成田・三里塚の重い30年。
農家は農業だけ出来たらどんなにシンプルかと思ってしまいます。
さて、これはキジがいたずらでほじくり出したピーナッツ。
ぶぅぶぅ2とう飼ってます。石井さんちの野菜をたっぷり食べてます。
このヒモはカラスよけなんだそう。キラキラ光るものがカラスは苦手とか。カラスは頭が良く学習するので困っちゃうそうです。
今まさに玉ねぎの季節!
「今年は小粒」とちょっと残念そうな石井さんでした。
愛知万博のモリゾーそっくりの樹が1本。隣の畑との境界線に植えているもの。柵を作ったりするよりもスマートですね。「なんて樹ですか?」「境の樹だよ」「……。」
自然の恵みもいっぱい。春は孟宗竹のタケノコで今は「真だけ」↑緑の奥が真だけエリア。手でポキンと折ってプレゼントしてくれました。アクがないのが特徴。
皮の剥き方を教わりました。皮に1本ナイフを入れてはずし、先端は鉛筆削りに。食べる大きさで茹でたら簡単とのこと。
ゆでた蛸とオリーブオイルとハーブ(バジルとイタリアンパセリの若い葉)、塩、レモン果汁であえたらいい感じ!
これが茹でただけの真だけ。これだけを食べてもポクポクしておいしい。あっさり味でエグミまるでなし。ついこの間までタケノコだったのに。季節は季節の味が登場。自然の恵みは少しずつ重なりながら確実に変化しスライドしていくのだなあと。
おまけ。くずれた姫皮の部分や堅い部分は薄く切って、塩茹でした豆苗と太白ごま油でナムル風に。さくっ、シャキッ、じんわり。
掘って2時間以内、どう食べてもおいしい!真だけでした。
千葉県三里塚・石井さんの田んぼと畑2
June 18, 2010前回の続き。三里塚の石井恒司さん所有、GAIA用にした田んぼです。今回の目的は草取り!といっても、ヒエがボウボウ生えている〜っ状態ではありません。
生えかかっている草を泥に埋めること。しっかり生えた水草があれば泥の奥底へ押し込んで、光合成を妨げるという作戦。見本をみせてくれる石井さん。除草はこの1回だけで、うまくいけばあとはしなくてOKだとか。ふむふむ。
列を作り、ずぼずぼ進んで行きました。お正月お節のお重に入っているエビよろしく背中をぐいんと丸め、田んぼにはいつくばる。
泥は気持ちいい!
草ならしが済んだ田んぼの状態。チョコレートフォンデュのようななめらか〜な泥(どっこいチョコに足入れたことないっつーの)
足も手もひたすら泥まみれになったので撮影はナシ。作業に没頭! 気がついたら、ノンストップで水も飲まず3時間。ようやく終わりが見えたときは「みえたね!終わり!みえたね!」と励ましあって終結。なんとも達成感のある作業でした。
田んぼの高低差、水が切れた部分の草の状態。オタマジャクシからカエルになる前の子、雨蛙以外のカエルにもたくさん会う事ができました!
田んぼから上がった足もと。どろんこパック状態!
UPで、もひとつ(笑)。足の裏、特に太もも裏側筋肉が鍛えられました。翌日から2日間えらい筋肉痛でした(笑)清水さんも同様だったという。
田んぼのお土産。
ベリーちゃん。清水さんJr.仁くんが採取してくれました。「亀カップ」に入っているのがとってもキュート!
石井さんはピーナッツが自慢。その自慢のピーで添加物一切なしのペーストを企画中という。少しいただきましたが、コクといい甘さといい、酸化しらずのうまみといい、すんごい美味☆☆☆ びっくりの味! 本物はうまい!
(左)清水さんがこさえてくれたキャベツのペンネ。おいしかった!(右)仁くん野菜好き。一番好きなのは大根という。それも味噌汁の大根だとか。シブい。
海の家みたいな石井さんの作業場で、幸せな午後を迎えました。
周囲を散歩してみると
消費者さんがお弁当を食べる憩いの場。気持ちいい風が吹きます。空き瓶置き場には 神亀のお酒の空き瓶がごろごろごろ。
そして石井さんの畑へgo!
つづく
柿太水産6代目へなちょこ店長上京
June 16, 2010柿太水産さんの新商品! 「ほしのふるまち」セット
漫画「ほしのふるまち」にひっかけた新製品。
「柿太自慢の美味しいおつまみをちょっとずつ3つ組み合わせたセット商品です。人気の煮干2種にもうひとつ組み合わせるものを 選んでください。(ご注文の際は備考欄に甘党派または辛党派とご記入下さい)
●カルシウムたっぷり煮干
●おちょぼいか煮干
●梅酢仕込みの一口ハートのさくら干(甘党)
または極上ウルメめざし(辛党)」
そんな楽しい新製品持って、柿太水産のへなちょこ店長こと柿谷政希子さんが富山県アンテナショップ出展のため上京。夜、会おうという話になりました。
行きたいお店をたずねたところ
「一番予約が取りにくいというあの店へ」と言う。そこはどこかといいますとっ
うち?
しばらく人を招き入れていないので慌てふためいて片付けました。そして富山県アンテナショップのゴッドマザー大谷洋子さんも!という。泡ふきました。なんでも大谷さんは「下北沢のお店に行くとばかり」思っていたとか。
そんなわけで、お二人様、いらっしゃいませ〜。
富山県の地酒アドバイザーでもある大谷さんセレクトの2本。勝駒を醸造する清都酒造場の純米吟醸と成政酒造さんの16BY 玉栄の特別純米酒『魂を醸す』。政希子さん作の煮干しのリースを背景に。
作りながら飲みながらのスタート。居酒屋ようこ開店。
野菜つまみ5種。
この色っぽい豆は、近藤けいこさんの赤ソラマメ。
自家採取の種とい う。赤峰勝人さんの野菜も届いたばかりだったので野菜三昧nightプラス柿太水産の干物と煮干しコース。
柿太水産の干物類は透き通るようなきれいさあり。煮干しは酸化防止剤不使用ながら、黄ばみとまったく無縁。青光りしています! おちょぼいかもきれいな味わい。甘いのが苦手は私には”さくら干し”ではなく、辛党向けの極上ウルメめざしがin。
その煮干し。大谷さんの提案は、お酒の合間に煮干し汁を出す事!だそう。煮干しを水で出汁をとる、またはその場で出汁をとり、お醤油少々たらして汁を作る。これをお酒がすすんだ方に途中サービス(または100円とか)。すると「温かい汁で胃袋もホッとするでしょ、またおいしく新しいお酒が飲めるんです!」という。そりゃおいしそうだ…とさっそく試作。
おいしい! ホッとする。お酒にあう! 「居酒屋さんに普及させたいわ」と大谷GM。生臭みがない煮干しだからこそ。頭とハラワタ取らなくてもきれいな出汁がとれるのです。だしがらもおつまみに。全国の居酒屋さん。煮干し出汁の飲んでる途中出し。おすすめします!
今宵のビックリ。いつもハツラツ大谷洋子さんのお年。私の上だとは思っていましたが!
前回のブログ
な、な、なんと。富山県のゴッドマザー大谷洋子さん
63歳だそうです。ろくじゅうさん。
たまげました。恐るべし若さです! 富山の食文化のなせる技?
●一緒に行った富山ツアーblog
●大谷洋子さんのおすすめ!『百姓もち』『百姓納豆』を作る小原営農センターの新製品『百姓たくわん』! 富山県アンテナショップで販売しています。
松下明弘さんの田んぼ
June 11, 2010杉錦醸造元杉井酒造さんと同じ藤枝にある喜久醉さん。せっかく藤枝にきたのだから、そうだ!松下明弘さんの田んぼを見ようと思い立ちました。記憶では確か、鉄塔の真下あたり…と探したら、発見。
松下さんは無農薬無化学肥料栽培で山田錦を栽培(有機JAS認定を取得)。そのお米は青島酒造の「喜久醉 松下米」というお酒になります。それは透明感ある清らかで繊細な味わいのお酒。
おや? 田んぼはあるものの、何も植わっていない。6月5日だというのに。違う場所に田んぼを借りたのかしら…それとも引っ越し!? なわけがないっ。
こちらの田んぼを見ると水が入り、苗の準備が。奥の方に人がいる、松下さん?しばし作業を見守りました。
ほぼ1本植えしています。山田錦ではありません。なんの品種?
松下さんの作業がひと段落したときに、声をかけてみました。
「これは趣味の田植え! 山田錦はこれからっ」
今、植えている苗は古い血筋のお米いろいろだそうです。
「馬力があるよ。これだけ古い血の米はね。非常に少ない肥料成分で育つ」
ご近所の田んぼはすでにアオアオ、ワサワサしています。それと対照的な松下さんの田んぼ。
水入れもまだ…山田錦の圃場。
松下さんが使う肥料は魚系、菜種、米糠、鶏糞、米粉などをブレンドし、充分ねかせて発酵しているそうです。
「土そのものが発酵しているから、いいにおいがする!」
表層の 5cmしかおこさないという。堅い土地だと稲が根をはる努力をする。だから初期はほとんど地上部が伸びてこない。最初に根をのばすから。だからよその田んぼに比べて、地上部はなかなか伸びないけれど成長したらすごいとのこと。
「うちの山田錦は両手でひっぱっても抜けないからっ」抜いた瞬間、後ろにずでーんとひっくり返るという。だいの大人が。
松下さんの山田錦は「容積重が違う」という。「でんぷんの密度も違う」という。ただしその分、麹菌は入りにくい。青島酒造の先代杜氏に米づくりに関して言われたことは
「よくしまった米を作れ、しまった米ほどもろみの中で最後までふんばる。いい酒になる!」
しまった米をつくるために、肥料をほとんどやらない、間隔を広げて植える。米の仕上がりを妄想に近い!?イメージをつくって実践。毎年、時間をかけて方法論を確立し、15作目に。
松下語録
「勝手に育てっ! そうじゃないと死ぬからな。腹くくって生きてけよ!と突き放して育てる。向こう(稲)も、この野郎!っていきごんで育つ」
・
「作るのに困らない、売るのに困らない、全然困らない農家さんだねと、ある人に言われた。100人に1人いるらしい。全然困らない農家が!」と豪快に笑う松下さん。
・
とはいえ、15年前は試行錯誤。苦労の連続
「除草剤ひとつやめるのに、どれだけ環境を研究したか」
・
「山田錦!こんなに面白い米はないね。欠点だらけ! わがままで作りにくい。どうなるかわからない。ましてや平地の暑い静岡でね!」
・
「俺のことを理解してくれる人は一生いないとふてくれされていた20台の頃、孝さんに会った。そしてアンコメに会った」 孝さんとは青島酒造の蔵元杜氏、青島孝さんです。
・
松下米は一反あたり5俵半の収穫量。それ以上増やす気はないという。
品種により苗の色が微妙に違います。左から、ひのひかり、いただき、山田錦3列、いただき。
静岡県藤枝に落ちる夕日。
田んぼ、蔵元。酒屋万流。農家も万流。勉強になる一日でありました。
松下さんのお米を扱う安東米店=通称アンコメさん。わかりやすい選びやすいHPです。松下さんのことも紹介あり。
*アンコメ米作りプロジェクトも始動!
いいものを作っても、それを理解する人がいなければなりたちません。松下さんは青島酒造+アンコメさん→そして消費者と、いい連携プレーができています。この先、ますます楽しみな藤枝トライアングル!
杉錦醸造元・杉井酒造さん
June 10, 2010前回からの続き。というわけで、誉富士の田植えの後、杉錦を醸す杉井酒造さんへ伺いました。
木造瓦葺きの家。ここを通り抜けると蔵があります。
6月ですがお米がまだいっぱい。仕込みは続いているのです。蔵は冷蔵施設があります。元気で感じのいい若者2名がキビキビ働いていました。年間雇用です。
(左)始めて見た78%の酒専用の加工米。(右)クラシックな和釜。杉錦さんは熱源に工夫あり。真ん中のサークルがそうです。
(左)いい味でてます麹室。(右)味醂「飛鳥山」のタンク!
これが↑味醂のモロミです。ビニールのふたを取ると、あま〜い匂いが一面に! ちょっぴり飲ませていただきました。極sweet!! マイナス200度近いそうです。米の糖化力おそるべし。日本の叡智。日本には砂糖不要です。
お酒をしぼる槽(手前)とやぶた(奥)。お酒により、この2つを使い分けています。
こちらは何をしぼっているかといいますと! 杉錦さんでは焼酎も醸造しており、これは「やまといも」焼酎をしぼっている最中。芋焼酎とは珍しい。聞けば「じゃがいも」でも醸造しているとか。メークィーンで。
焼酎は蕎麦もあり。これは蕎麦焼酎モロミです。新鮮なブラウンカラー。杉錦さんの焼酎はすべての原料が静岡県産というのでまたビックリ。焼酎の多くは輸入原料が多いですからね。蕎麦しかり、サツマイモしかり。
ひんやりとした蔵と事務所を結ぶお家の通路。
杉錦さんは鶏も飼ってました。いただきもので、卵目当てじゃなくてペットだそうです(笑)。ただし早朝3時頃から泣くのが難。
その小屋の脇に咲いていた紫色の花。きれいです!何という花なのでしょう。こういう時にすらすら名前が出てくるのが理想。
杉井均乃介さんです。事務所で、まずは温かい静岡茶を一杯いただきながらお話をうかがいました。もちろんお酒もききました(笑)
「誉富士 山廃純米」と「生もと純米大吟醸」
杉錦さんは山廃、生もとづくりのお酒がメイン。やわらかな酸とおだやかなコクが特徴です。しかも値段がどれも安いっ。特に「杉錦 山廃純米天保十三年」なんて、720ml 945円、1800mlが1890円ですからね。それでいていいもんだから、よせやいって感じ。このお酒は日常酒としてつくったそうです。お燗でよろしく!という味わいです。
●杉錦 山 廃純米天保十三年 スペック
掛米/静岡県産 あいちのかおり 78%精米
麹米・酒母米/静岡県産 日本晴 70%精米
酸度:2.6
酵母:協会7号
酒母:山廃もと
活性炭は不使用(すべてのお酒にも活性炭は使っていないそうです)
速醸もとで醸造した純米大吟醸(左端)をいただいたら、爽やかで上品な甘み。いかにも This is 静岡!という味わい。上手です。これを好む人も多いでしょう。
ですが、この味は他の静岡の蔵でも出来ること。杉井さんは方向を変えて挑みます。
京都の日本酒BARよらむさんも杉錦さんのファンだそうです。なんかわかる気がしますね。
じつは菩提もとづくりもチャレンジ中。
日本酒をきいたあとは、焼酎。「今はしょっちゅうつくっている」という焼酎です。
「才助」=さいすけ とはちょっと読めないかもしれんです。サツマイモは静岡県産の紅あずま使用。米は静岡県産あいちのかおりを使用。
メークィーンは笑いました。
杉井さん、お世話になりました!
●杉井酒造さん静岡県酒造組合インタビュー
帰りに入った藤枝駅前の蕎麦と日本酒のお店。
なんと全部、杉錦!
あらためて、いただきました〜。杉井さん飲んでます。
「らっきょうと新生姜の醤油漬け」これナイスなメニューでした。
らっきょうは漬けるだけじゃなくて、生で食べる提案をもっとすればいいのにと思います。エシャロットみたいに。1kg袋売りばかりじゃなくて…とつくづく思います。らっきょう産地の方、レシピとともに少量パックのご提案よろしくです!
最後に九条葱の蕎麦をいただいたら、葱が小口切りではなく、ぶつ切りでした。堅い部分もありで大胆。葱嫌いの人だったら泣くよ(そんな奴は頼まないってか)。汁は出汁しっかり。醤油色していないのには感心。温かいそばつゆはホッとします。ホットだってベタだな(恥)
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*ひとり言。ようやくPCが以前の環境に戻ってきました。ブログもようやく以前のように書きやすくなりました。やっぱりFirefox!ですわ。Safariくんさよならだ。取り出したHDはプロのもとへ。未だ入院先から戻らず。データはどうなったかなあ。安否が問われますだ。直近の〆切取材photoはweb albumに(野生の勘か)入れておいたのがせめてもの救い。のど元過ぎればにならないようにしようっと自分に言う。
1月と6月さん
June 1, 2010境港初のbook cafe 『1月と6月』さん。店舗はその昔、自転車屋、そのずっと前は手芸店だったという古い店舗を改装して2008年11月にオープン。
2階ギャラリーでは6月2日から安西水丸版画展が開催されます。
店主の阿部さんがセレクトした本が並びます。『純米酒BOOK』も!
珍しい本、趣味の本、デザイン関係の本、お酒の本などセレクトが楽しい。
阿部さんの名刺です。阿部建設の社長でもあります。
名刺は2枚にするとイラストがつながるという仕組み。
本業が建設だから、床も壁も好きなスタイルが自由自在!
本売り場の奥の階段をトントンと上がるとギャラリーになっています。阿部さんと「ここで純米酒の会をしたら楽しいね!」という話も。夏か秋か出来たらいいな〜っと思っています。
ギャラリーの隣は、カフェのコーナー。
コーヒーは揖屋・松浦珈琲の豆です。●松浦珈琲訪問 blog
カフェの窓からは島根半島の山が見えます。こんな景色が見えるカフェはなかった。…というよりカフェはなかった(笑)。(右)作家ものの砂糖入れ。販売も。
お店の外観は清々しいホワイト&ブルー
「1月と6月」では本の他、服と雑貨、器も少し。これは奥さんのテリトリー。
そして、地元のおいしい醤油味のかきもち、なんてのもあり。
かきもち、本、服、アクセサリー、木工etc. そしてティータイムもできるという境港には今までなかったお店。
なにしろ、ゲゲゲgoodsがおいてない店というだけで貴重(笑)
イベントもいろいろ。6月25日からは島根県隠岐の島・海士町からあまマルシェが。
お店から歩いてすぐ商店街。連休中は見た事ないほどの人、人、人。
(右)水木しげる記念館。こちらもものすご〜い人でした。
盆、正月、お祭りが重なったのか!と思うほど。
こちら「1月と6月」から歩いて30秒の蕎麦「しばた」おすすめです!
なぜ、1月と6月なのかは、阿部さんに聞いてくださいね。
境港へ(まるで日記)
May 31, 2010境港へ帰る時は、米子自動車道・米子ICで降りるわけですが、途中、寄りたくなるのが本の学校。地元本が充実!店内にLa Barというコーヒー店あり。そして隣はユニクロ。方言まるだし会話を耳にしながら熱いコーヒーを飲むと「帰ってきたな〜」を実感。
最近NHKの『ゲゲゲの女房』の影響で、「なに、しちょうだ!」「いけん」「どげすうだあ」「だら」という言葉をオラにしてくれる人増えました。ありがとう。驚きます。
「だら」は特にハッとします。使い方要注意。
5月1日は父の誕生日。今年80歳。自宅でお祝いを。いつもの。
ご近所、いろは寿司の出前です。ここは地元の魚しか使わないお寿司屋さん。寿司飯がちょっと甘めで柔らかでこれまた郷愁の味。自家製ガリが熟成味、好き。
蒸した白身と貝がなんだかわからない。「これなんだろう?」
「わからん」 「しらん」 「○○○じゃないか?」 「○○○かもしれん」
「まあそんなところだ」
…っておいしいけどわからずじまい。切り身になってしまうとトンとわからぬ魚介類。
誕生日ということでcakeも。孫トリオが食べたいのであった。
…というわけで身内ALBUM。薫さん(My姉)こんな感じでしたよー。(右)お土産酒のひとつが「開運」。母は84歳です。若いと思う。「ふれあいの家」というお年寄りが集まる施設でボランティアしています。うちでも外でもどこでもだいたい年長さんです。
では乾杯!
お酒を並べてみました。4月11日の報告も兼ねた銘柄。床の間に並べてみました。
「ほ〜っ驚いた。お酒屋さんみたいじゃのぉ〜」 まったくで。
宴会終了後。
兄は事務所(家の隣)でお仲間と会合あり。日本酒を飲ませてあげよう…ということになり。
また場を変えて飲む。皆さんどうも、こんばんは。冷やでお燗で味わう。
お仲間のひとり、渡部敏樹さんがご自分で手がけた芋焼酎を。
『さかい夢の浜』をご持参。サツマイモは有機肥料100%、農薬不使用の自然栽培という。酒名は農園の名前だそうです。
地元の千代むすびさんで造ってもらったそうです。やりますねえ。
渡部さんの後ろは『1月と6月』の阿部さんです。境港初のbook cafe!
ゲゲゲ関連の店以外にも境港には店があるんです〜(笑)
お店は明日紹介します。『1月と6月』2階ギャラリーで、6月2日から安西水丸版画展開催です。cafeのコーヒーは松浦珈琲の豆を使用!
●松浦珈琲訪問 blog