May 18, 2010
cafe8×太田酒造場・辨天娘
4月23日。cafe8 presents「2010年 辨天娘の会〜お米を呑む!〜」 が開催されました。ずらり並んだお酒はすべて純米酒。ラベルは似ていてもその実、米違いの異なるお酒なのです。これらを冷やでお燗で温度帯を変えて味わおうという主旨。今年で2回目です。→2009年の会
辨天娘を醸す太田酒造場の兄妹。今年は陽子さんの兄上がデビュー! お米は山田錦、玉栄、五百万石、強力、鳥姫があります。すべて地元産。顔のわかる生産者のみ。また、蔵元も杜氏も酒米を栽培しています。
テーブルには辨天娘まるわかりガイドが。
辨天娘のお酒は香り華やか〜、吟ギンすっきりタイプ…ではありません。その180度真逆にある懐の深〜い純米酒。お燗にしてグッとくるぜカモンベイビーというタイプです。味噌や醤油や発酵食品とよくあいます。
(左)テーブルには今呑んでるお酒がどんなタイプかひとめでわかる解説書も。これはとっても嬉しい!(右)海のタプナードとトーフチーズのブルスケッタ。
お兄さま、お酒説明中。爽やか好青年風でちょっとアイドルはいってます!? 顔はパパそっくりぃ〜。
←パパ・太田義人さん(蔵HPより拝借)
↑ いやいやどうして、娘も似ている!(山中酒の店より拝借)
(左)焼き下仁田ネギと春の根菜粕汁。温かい汁はホッとさせてくれます。(右)揚げたて!蓮根や磯辺揚げなど。こういう料理は純米酒、とくにお燗によくあいますね。
(左)車麩とシシリアンルージュトマトのオーブン焼き。植物性のベシャメルソースで。リッチなクリーミィティスト!見た目も楽しい!ボリューム感もある一品。植物性原料onlyとは普通食の人は思わないようでした。右はスタッフのツーさん。いつもやさしいほがらか笑顔♡
藤田千恵子さんの器に注ぐ陽子さん。お燗酒でわきあいあい〜。
日本酒美人のあっきさんと陽子さん。『槽汲』を手にポーズをつけてもらいました。ザ・迫力ぅ。
純米酒にこだわる辨天娘。山田錦も強力もそれぞれに個性があっておいしい。さて、その中に名称『青ラベル』というお酒があります(=20BY 15番娘 精米歩合70%)。このお酒は等外米を使用。原料は米と米麹だけの純な米の酒なのですが、等外米を使用しているため『純米酒』とは名乗れません。カテゴリーは『普通酒』になります。とはいえ、醸造アルコールをはじめ添加物は一切ナシのまっとうな純な米の酒。
米は地元産の玉栄、五百万石、山田錦のミックス。等外米は粒の大きさや色で等級(1等、2等、3等)からはじかれたものですが、検査を受けられない(受けない!?)ハンパな量の米も等外米になります。無審査の米。青ラベルはこれらも使用。
味は辨天娘の主軸を持ち、米ミックスならではの面白さもあり。かつ値段も安い。1升瓶で2300円、4合瓶は1150円。これぞ晩酌酒というか、本当の意味での”普通”酒なのかもしれません。蔵HP
ただ名前が『青ラベル』だけじゃどんなお酒かわからない〜っ。裏に説明を書かれてはどうでしょうかね。
酵母は601号酵母を使用。他のお酒も6または7号。9号は今、不使用。だんだん酵母の数が減ってきている太田酒造場なのでありました。原点回帰?
(左)太田酒造場さんmadeのタケノコ、わらび、ぜんまいの”おから塩漬け”。甘すぎず美味!(太田酒造場は鳥取県若桜町にある林業が盛んな町の蔵元です。95%が森林という) (右)名物の大根ときゅうりの粕漬け。絶品!
タケノコと和せりの玄米ちらし寿司。手巻き寿司スタイルで。桜揚げ団子。三重県・近藤ファームの無農薬無化学肥料栽培の小豆使用。
そしてお料理を担当してくれたシェフ・ナオティさんからひとこと。
ちなみにナオティさん頭の中はすべてヘアーだそうです(見た事ありませんが…)今宵もごちそうさま! ぜんぶ〜っ。おいしかったです☆☆☆
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会終了後、移動! 界隈の某店へ。
すると
ややっ、『広島軍団』の皆様です。全員蔵元杜氏。目つき…いいですわ(笑)。左から宝嶮、天宝一、賀茂金秀、美和桜のアニキ!
漫画家の尾瀬あきら先生も合流。陽子さんと2ショット☆
こののち、5月5日に2度目のお蔵訪問へ。蔵は漬物場が内部移動あり。『鳥姫』育苗も見せてもらいました。この話、後日アップします!
Topics: cafe, event, 日本酒 | 2010/5/18 0:26:23
May 16, 2010
三遊亭鳳楽師匠打ち上げ
4月22日。毎月開催されている三遊亭鳳楽師匠の独演会あり。場所は日暮里のサニーホールです。落語会の終了は9時。いつもは急いで湯島の「楽」さんに行くというパターンでしたが、今回初めて「打ち上げ」に参加。常連さんに店の場所を聞くと「イタめしやだから」。日暮里のイタめしや…師匠の落語のあとで。ふ〜〜〜ん。
日暮里のイタめし…。箸で食べるピザとか唐揚げとかサンドイッチとか。食べるものはあまりないけど飲むものはいろいろあり! 日本酒はいいお酒が出るとウワサを聞いておりましたが、ほんとにそうでした!
(左)そうです。スキンヘッドは新潟・佐渡アイランドのあの方です(今は「天領盃」をみておられるようです)。
というわけで、天領盃の活性にごりで乾杯。雨ふりの寒い夜で、なんとも寒すぎるスタート。
ひと口飲んだら悪くないけど、寒い寒すぎ。風邪ひいちゃう。ホットディッシュもないし。
他のないかしら〜っと見回したら、このお酒が!!
「超淡麗辛口熟成古酒」ラベルがいっちゃってます。お酒の色は濃くなく、透明yellow系。右のグラス。
そうとお〜っ古い。7年古酒が15年たったもの=22年ものです。持ち主のスキンヘッドさまいわく、なんでも沖縄の洞窟で貯蔵していたという。佐渡島から沖縄!?? 直線距離で1600km。
さっそくいただきました。うぉ。ひとくち飲んで「これはお燗でしょ!」という味。瓶を持ち主様から拝借し、自分でお燗することに。持ち出し理由をいうと、持ち主様も「これはお燗がいい」と。
「お燗したいんですけど〜」と奥へ行くと、すでにお燗番が待機。師匠のおっかけ、藤倉さんです。鍋をみると、神亀が2本もあるっ。やった!了解、あとはまかせて…と、お燗番チェンジ!
お燗コーナーから見た店内の様子。みんな和気あいあい楽しそう!20年前(いや、もっと!?)から変わらないメンバーなのではないかと思う。
古酒は2種あり。ひとつが先ほど紹介した22年モノの「超淡麗辛口熟成古酒」商品名は「鬼ごろし」。もう1種は判読が難しい「糖類無添加」の北雪。こちらもそうとうな年季。
よく見たらこちらも「鬼ごろし」ですね。珍しいお酒に出会えました。残り少なかったので瓶ごと燗酒に。
ふと氷が入ったクーラーボックスをみると、大切そうな1本がちゃぽん。
元の位置に貼り直してパチリ。十四代の中取り純米です(ときに「角新純米」ってナニ?) お燗がつくまで一杯いただきました。お手伝いを積極的にするといいことあると栓を開く。
お燗コーナーにいると忙しい「お燗まだ?」「もうちょっとです」「水ちょうだい」「はいはい」「グラスちょうだい」(見渡してもない)「奥いって店の人にもらってください」「あら、あなた違うの?」「へい。客です」「あらー、ごめんなさい。ナニしてるの? あ、お燗つけてんの。じゃ一杯もらえる?」「まだぬるいですよ」「いいわよ」そんなやりとりしながら、お燗酒(自分の量を確保)し席へ戻る。
ようやく座って飲めるの図。藤倉さんと、師匠の元弟子の三遊亭鳳好(ほうこう)さん。
鳳好さんは字が上手なのです。聞けば独学という。
「あたしはね、字が下手で下手で…。で、書くたびに『下手だねーっ』て師匠に言われて悔しくてね。練習したんですよ。師匠の字を見て(笑)。師匠とそっくり同じ字が書けたら下手っていえないでしょ!」と、筆ペンでサラサラと書いてみせる鳳好さん。お習字習っても、いつまでたっても上手くならないオイラとはエラい違い。悔しさをバネにしなくちゃいけませんかね。マネするか、師匠の字をお手本に!
そんなこんなでお開きタイム。
三本じめで〆。師匠おっかけのトーマス(本名)さんが指名され、上手にこなす。パチパチ。
気がつくとハラペコ。ほとんど食べておらず。そこで下北沢で遅くまでやっているTOM’S製麺へ。ここはメニューにないものも「野菜をこんな感じで」というと適当に作ってくれます。
寒かったのでファイア〜鍋を注文。深夜に食べるもんじゃないと思いつつ。具は帆立と野菜。
ホットなスープの方に最後はご飯を入れてもらう。
田(でん)さんとなぜか記念撮影。そんな一日のシメククリ。
Topics: event, 日本酒 | 2010/5/16 10:53:04
May 15, 2010
藤田千恵子さん「美酒の設計」出版パーティ
4月21日。栃木県の会のあと、向かったのは有楽町・日本外国特派員協会『美酒の設計』出版記念お祝いパーティ会場。今宵は蔵元・齋彌酒造店さん、杜氏の高橋藤一さんも秋田から上京!
この会の名称、正確には 『「美酒の設計」出版をお祝いし、藤田千恵子さんと高橋藤一杜氏を囲んで、雪の茅舎を楽しむ会』 です。長い(笑)!
マガジンハウスから刊行。タイトルになった『美酒の設計』は、お酒の名前です。蔵元、酒販店から信奉者が多い高橋杜氏。長年の体験から得た「さんない主義」の酒づくりが特徴。その「3つのない」とは!? ぜひ、本をお読みくださいね!
でも、それだけじゃヒントにもならないので本紹介より、抜粋。
高橋杜氏の言葉「酒造りは、自然に出来てくるのを待っているのが基本。自分で造ろうとは考えていない。だから我々の蔵の酒造りは、菌に関与しない。人間がしゃしゃり出て行くような世界ではあ りません。ですから、そこに櫂を入れるようなことはいたしません」
『美酒の設計』以外にも『雪の茅舎』シリーズもずらり並んだテーブル。左端「岩木のしずく」は天洋酒店さんオリジナルの一升瓶に入ったりんごジュース!爽やかなストレートタイプで酸味がきいて大好き。
杜氏の高橋藤一さんと、着物姿の藤田千恵子さん。
蔵元の齋藤浩太郎さんから御礼と御祝いメッセージが。
美酒の設計に、雪の茅舎。参加者の目が泳ぐお酒コーナー。
テーブルに置かれたひと皿は秋田を代表するスモーク沢庵、いぶりがっこ! 佐々木一生さんがあきた美彩館でセレクトした雄勝野きむらや製。
この会の発起人、天洋酒店の浅野貞博さんです。天洋酒店訪問記blog→20091229
仲良しの皆さんが集結!
(左)plain peopleのジャンさん、勇人くん、ベラビスタのケニーさん。(右)秋田県東京事務所の佐々木一生さん。赤石貴子さん。
(左)鈴木三河屋のクマジュンとケニーさん。お腹の大きさ競っても…。(右)レイコさん、太田酒造場の太田陽子さん、アッキー。
蔵にも残っていないという「雪の茅舎 純米大吟醸 生酒原酒。二百番」
千恵子さんを囲んで、左からケニーさん、松崎晴雄先生、小学館の『美味サライ』の編集者・川辺一雅さん、JTBパブリッシングの秋田守さん。
寺田本家の藤波良貫杜氏も! 勇人くんと。そしてやまよと。
良貫杜氏、料理通信webで歌を披露中!
いよいよ会も終盤。ケニーさんが『美酒の設計』刺繍入りパジャマをプレゼント!
ケニーさん最近はパジャマ屋さんと化す!?
いい人ばっかり集まった楽しいお祝い会でした。千恵子さんの人徳ですね。
最後に流通情報企画の小島先生が〆のスピーチを。千恵子さんとは20年前からのつきあい。父親みたいなもんですね。
ひとつぶだねの胡琳ちゃん。大きくなったな〜。
そして二次会。
有楽町からテクテク歩いて新丸ビルまで。途中、はるか向こう皇居をバックに記念撮影。
musmusへ。店頭には届いたばかりの野菜や富山フェアの名残の煮干しのリースやなんやかや。
あらためて乾杯〜。だれだビールを飲んでいるのは。
「住む。」の伊藤宏子さん、千恵子さん、「コンフォルト」のとよりん。
左側に齋彌酒造店の佐藤昭久営業部長。温度違いで変わる味の変化の面白さを語る。編集者が多く、みんな揃ってメモをとる。聞いては書き…うなずきながら書き、端から見てるとオモシロい。
そして最後、炊きたてのご飯に卵がくばられる。
烏骨鶏の卵かけご飯で〆となった夜でした。
では卵を持って「千恵子さん出版おめでとう!」
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●藤田千恵子さんの著書
『これさえあれば―極上の調味料を求めて』単行本
『これさえあれば-極上の調味料を求めて』文庫本
『杜氏という仕事』
『日本の大吟醸一〇〇』
Topics: event, 日本酒 | 2010/5/15 0:15:59
May 14, 2010
新世代栃木の酒 下野杜氏「新酒発表2010」
4月21日『新世代栃木の酒 新酒発表2010』が北千住シアター1010(初めて行った駅の上の丸井11階)で開催されました。なんでもこの会は栃木県酒造組合若手一同ヤンチャーズによる手造りイベントらしい。この日は夜藤田千恵子さんの出版記念パーティもあってダブル日本酒day★GO GO!
はい!「旭興(きょくこう)、たまか」を醸す渡邊酒造の渡邊英憲さんと「澤姫」を醸す井上清吉商店の井上裕史さんです。二人は農大の先輩、後輩。「醸造両科統一本部」というサークルも一緒。「え〜けん先輩には一生頭があがんないんです」と井上さん。「酒造組合じゃ永遠の下積み生活爆走中(笑)」なんだそうだ。そんな栃木のnice兄弟!
井上さんに聞いた話
「醸造両科統一本部には、1個上に白藤さん、2個上に「南部美人」の久慈コースケさん。1年後輩にゃ「京の春」の向井久仁子ちゃんがいました。当時から先輩方にはよく呑みに連れてってもらってましたねえ。ちなみに所属期間はカブってませんでしたが、「龍力」の本田龍ちゃんも同じサークルの後輩なんだそうです。彼は僕が本部の先輩だと知ったとたん、ガラッと僕に対する接し方が変わりました。カワイイ後輩です。はっはっは」。
そうか!相関関係がみえてきたぞーっ。
旭興さんのお酒ラインナップ。実力派だと思います。まさに栃木新世代の蔵元杜氏でしょう。しかし、旭興=きょくこうは読みが難しい。
「きもと磨き八割八分」。渡邊さんは以前より、きもと造りに取り組み、味に定評あり。このお酒、値段極安。一升瓶で1995円ですと。「2000円切りたくて」…って渡邊さん、儲けがあるんですか? お米は「とちぎ酒14」を88%で使用。
お燗に最適!「たまか」のきもと純米吟醸→山田錦使用。特別純米酒→地元大田原で契約栽培した五百万石を使用。
この「たまか」を教えてくれたのは掛田商店さんです。おだやかまろやか、味わいじっくり。お燗酒にするとすこぶる美酒に味のりするけど、キレの良さも併せ持ついいお酒。しかし、「たまか」の名じゃよくわからない…と昔から思う。高尚すぎて。
どうしても一瞬、「またか」に見えてしまう…。ごめん。味はいいのになあ。え〜けん先輩。
え〜けん先輩、ちゃっかり美人妻もゲット。(右)生の雄町!純米吟醸無濾過生。じゅわ〜っ、じゅわっわわわ〜と背後からダークダックスの歌声がする(気がする)お酒。
いいものあるのに覚えきれないから、渡邊さんHPつくってください。
そして!「真・地酒宣言」の澤姫さん。
メッセージがはっきり!明確な澤姫。酒づくりの陣頭指揮をとる蔵元・井上裕史さんの元気ブログ蔵人ひろし!は楽しい〜。
こちらのお蔵では、普通酒から大吟醸鑑評会出品酒まですべて地元・栃木県の米を使用。地域に根差した「究極のとちぎ地酒」造りを追求!
それが「真・地酒宣言」
蔵人ひろしのトライはまだあり。
癒し、香、爽…。こちらはまったく同じ米、精米歩合による純米吟醸です。な・に・が違うかいいますと、ペンペン♪
酵母! 3種類の栃木酵母を使った3本なのです。味わうと、確かに、癒しだし、香りだし、爽快感だし…という違いがハッキリ。面白いもんですね。米で味が変わる、精米歩合で変わる、そして酵母でガラリと性格変わっちゃう。日本酒が難しく、また奥深〜いところでしょう。
井上さんの奥様も美人!なのですよ。栃木めんくい団か。
↑蔵人ひろしのブースで試飲中、見慣れた二人が。
そして
惣誉(そうほまれ)を醸す惣誉酒造です。『料理通信』5月号で取り上げられたページも展示。
こちらも、きもと造りのお酒があります。すべて山田錦100%使用。蔵元のメッセージは「11名の蔵人が、酒づくりに励んでいます。兵庫県特A地区(東条、吉川)産の山田錦を使用した、きもと造りに力を注いでいます。飲んで、ほっとするような酒、くつろぐことができるような酒こそ完成度が高いと考えています」。ふむふむ!
その昔、松崎晴雄先生の勉強会(「いざ、窯蔵(かまくら)!」という器と酒を巡る企画。参加の半分が外国人)でお邪魔したことがあります。大谷石をふんだんに使った蔵はひんやりと広く。そして蔵元の英語があまりにも堪能でたまげたのでした。日本人に見えるけど英国人かと(笑)。聞けば東大卒、海外留学の経験あり、聞いてなるほど納得。あー、懐かしい〜。10年以上前のこと。
惣誉、山廃仕込みの7年熟成酒もあり。
松の寿さん
蔵元メッセージは「ベストハピネス!日本酒にかかわるすべての人の幸せを願い愛情込めて醸しております」。
酒米は山田錦、雄町、美山錦、五百万石、とちぎ酒14などを使用。酵母はK1801+Newデルタ、Newデルタの2種。
そして久しぶり〜! GO GOアイノサワちゃん。
真ん中の相澤酒造の相澤晶子さん、栃木県初の女性杜氏です!以前のメルアドが「ゴーゴーアイノサワ」だったので今もフルで口からついてでます(笑)。左の女性が、栃木のお酒に愛情たっぷりで接する掛田商店の薫さん。
愛乃澤のメッセージは「米を愛で、水を愛で、心で愛でる手造りの酒」安政元年1854年創業です。
その隣に、出た〜っ。つかさくん。なんで君がそこにおるねん。
「桜川」を醸す辻善兵衛…の蔵元ではありません。今日はお手伝いなんだとか。そんなバサバサしたロン毛の蔵元はおるまいよ。それでも今日は襟のあるシャツを着てきただけマシ!? この日のblogに詳細が。
辻善兵衛でもきもとあり。その名は「きもと九十九麹」。
蔵元のコメントに「濃厚なお酒を造りたいと思い、きもと99%麹仕込みという内容で試験仕込みした参考出品酒」とあり。
チャレンジいっぱい! 栃木の日本酒。がんばれヤンチャーズ!
ふむふむ。
お燗に力を入れるのも好感もてます! このお燗酒コーナーでバッタリ。
いよいよお店OPENまでカウントダウンの菅原雅信さん。酒庵 酔香(すいこう) 5月21日開店。「100本のネクタイを捨てて開業」という意気込みです。全酒400 円。「まず最初に季節の酒肴3品と自家製みその味噌汁をお出しします」それは嬉しいおもてなし! 場所はスカイツリーが見えるコチラ。菅原さんは元、日経レストランの編集長。いよいよ自ら実践!というわけですね。楽しみです。
会終了後、「日本酒セミナー」がありました。
講師は友田晶子先生。allabout連載中。この道20年以上!
日本料飲ビジネス研究会でも活躍中。女性ぽくて、エレガントです〜。こんな先生に教わりたい〜と女のワタクシも思います。
Topics: event, 日本酒 | 2010/5/14 11:51:34
May 12, 2010
『半農半編』唐沢耕さんcollection
出版社時代の先輩、唐沢耕さんからこんな↑手紙が到着。なんだ、なんだ。よく見ると書体にカエルがくっついている! ふが〜っ。
そして名刺が。
カエルつき文字入り名刺です。4色のカラーバリエーション。ありがとうございました〜。
じつは毎月お会いしています。というのも奥さんの美智子さんに月イチで書道を教わっているのです。
唐沢蕗翠(ろすい)先生の書です。(左)「福」という字。もともとの「福」という字には、「神と酒」が入っていることを教わりました。(右)「身土不二」の書。こんな字がすらっと書けたら素敵です。
そして唐沢耕(こう)さんの仕事部屋。
(左)唐沢耕さん。右手に持つのは熟成中のMy醤油。(右)本棚の一部。棚板がつらそうにそってます(笑)
デスク周りには自分で削って彩色した蛇やら、ココペリやら楽しいグッズがいっぱい。
耕さんは趣味がたくさん。まずはバイク!
ハーレーFXSTC(1996年製)、ハーレーXLCHチョッパー(1971年製)、BMW R80(1981年製)、モトグッチ 850ルマン1(1976年製)、BSA A65スピットファイア(1967年製)、ホンダNSR 250 Mc18(1988年製)、ヤマハSDR200(1987年製)、ホンダ XL250S(1979年製)、BSA C12(1957年製)、ベスパ125ET3(1976年製)、ヤマハTY175(1981年製)、ホンダピープル(1984年製)を保有。
「古いのばっか。一番古いのが1957年製、一番新しいのが1996年製」
乗るのはひとり……(-θ-)ノ
メンテナンスコーナー。加えて、大工も洋裁も得意。
そしてミニカー。4輪が800台、2輪が500台。本物の車はレンジローバー4.6HSE、クラウン、メッサーシュミットKR200(1959年製)。自転車はアレックス モールトン(モールトン博士と一緒にライドしたこともあるという)。
改めて数をカウントした唐沢さん「シェー!!!自分でびっくり。どうすんだよこんなにあって  ̄\(−_−)/ ̄」 ですと。ほんまに。
相当古いというティントイも。
希少なものが多々ありなんだそうです。この他に鉄道模型が200両ですよ。編集者ってかんじ。早稲田大学を出て最初に入ったのは家庭画報編集部という。今はフリーランスで『半農半編』というかっこよさ!
耕さんと美智子さん、愛犬のチャッピー。
「今はしまってあるけどでっかいデスクトップモデルの飛行機もあるんだよね。ミニマムな暮しはいつになったら実現できるのやら (´д`)」
ぷー。ミニマムとは一生無縁でしょう (ノω`)プププ。さて、 その自慢の飛行機(のひとつ)
「ベル X-1、人類初の音速突破機。映画『ライトスタッフ』はこの話ですよん。何とそのパイロットだったチャック・イェーガーのサイン付き、しかもサインしているところの写真付き、エッヘン!!」
ほ〜。へ〜っ。
まだまだつづく、興味のある人だけ読んでください。文字小さくして以下に紹介。
「その他は、大きいのは全長40〜50センチの木製精密モデルでロッキードF104スターファイター(1954年初飛行のジェット戦闘機)。Gee Bee レーサー(1930年代のエアレース機)。マーチン M-130チャイナクリッパー(飛行艇の旅客機)。ミスビードル号(昭和の初めに青森から飛び立ち、太平洋横断した飛行機)。マッキMC72(世界速度記録を持つ1930年代の水上機、プロペラ機では今だ記録を破られていない)」
じつは唐沢耕さん、かわいいもの好き(笑) 逆に美智子さんは合気道(黒帯)の達人で、どちらかというとオトコっぽい。その二人のインテリアはかなり面白いです。
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耕さんはその昔、胆嚢にヤマビコホンシメジのようなポリープができ、取るか取らないかという選択を迫られたことが。その時、手術はせず、森下敬一先生のところへ行って厳格な玄米菜食をチョイス。そして今、元気モリモリで半農半編!お腹切らないで、胆嚢取らないで本当に良かった。
すべて実践の人。
さてその「耕」さん。その名の宿命通り、昨年から米作りをスタートしました。新米をいただきましたが、初年度からこんな立派にできるものなの!? と驚きました。今年はさらに田んぼを増やしてトライだそうです。
そんな耕さんの農業日誌、blogにあり。なんでもとことんやるのだな〜っと毎回(一生?)尊敬ビームなのです。
一緒に編集した1冊 ↑ ヽ(^。^)丿 いい本です(→じがじーさんばーさん。笑)
Topics: book, macrobiotic | 2010/5/12 0:15:10
May 11, 2010
マカイバリ ファーストフラッシュ!
毎朝、起き抜けに飲むマカイバリ紅茶が4月から新茶になりました。DJ-1(ダージリンの初摘み)
マカイバリジャパンの石井さんによると、このDJ-1はマカイバリ農園の中でも最も優れた茶畑を選び、日本人の好みにあうよう特別に頼んで仕上げているそうです。緑茶の味を知っている日本人向けに茶葉を爽やかに、ごく繊細に生かした味わいに。
船便ではなく空輸便を使用。そのため、一般商品のようにインド→イギリス→日本という長距離旅を強いられず、だから燻製のように火入れする必要がないのです。先に流通耐性を考えた商品ではないということです。
ファーストフラッシュは寒い冬の間、ずっと春を待ち、一番最初に出てきた若葉。生命力を感じます。マカイバリは春、夏、秋、(じつは冬も)と、シーズン毎に紅茶が登場します。
不思議なもので秋から冬の時季は夏摘みの紅茶は飲みたいと思わないのです。身体が自然と欲するものは季節の陰陽とあっていることを、カップ一杯の紅茶から感じます。
マカイバリ紅茶のこと→ 20090426
●PURE CAFEでも飲めます。マカイバリ紅茶をフルコースで楽しむevent もありました。
家で、ピュアで、ベラで、同じ茶葉でも味が異なります。お水の違い、また、いれる人によって味が変わるのがお茶の面白さですね。
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以前にも書きましたが、石井道子さんから教わった「マカイバリ紅茶は4回楽しめる」話。
1回目 熱いお湯でストレートに味わう。
2回目 茶葉を水と一緒に鍋で煮出して味わう(番茶的味わい。冷やして麦茶感覚で飲んでも)
3回目 乾かして消臭剤として使う。冷蔵庫、玄関、室内に。
4回目 土に返す。
「値段が高いと言われるマカイバリですが、4回使えると思ったら、そうでもない!?と思ってもらえるのではないかと思います」と道子さん。
* * * * * *
ストレートで飲んだあと、教わった通り煮出しています。その煮出し1番茶は生姜を入れるなど、フレーバーティーにして楽しみます。うがい水にするのも気持ちいいですよ。
その次に(まだとるか!ケチやまよ)煮出したうす〜い紅茶をとっておいて料理に使っています。料理で水を加えるところをこのうすいマカイバリ紅茶を使うのです。野菜を茹でるのに加えることもあります。気のせいか、風味爽やかに仕上がりますよ。あとでEXオリーブオイルやレモンを使う料理に向いています。
Topics: cafe, shop, うちのロングセラー | 2010/5/11 8:49:28
May 10, 2010
春のきき酒会にて
いきなり金屏風の前!? 「龍勢」を醸す藤井酒造の藤井善文さんにお会いしたのは4月20日竹橋KKRホテルで開催された寺ちゃん事務局の「春のきき酒会」会場。
じつは4月11日のpartyで送ってくれた「生もと 雄町」がすこぶるおいしくてビックリ。飲み口がやわらかで甘み、酸味も品よく、つっかかる部分まるでナシ!これを藤井さんにお伝えするの巻。
その他にも「番外品」だの、「10年古酒」だの隠し玉いろいろ。蔵元のチャレンジ進行中です。
試飲したお酒記録。
開運を醸す土井酒造場・土井弥市さん。こちらは「赤磐雄町の純米吟醸」。味が豊かにふくらんで雄町ならではのリッチな風味バリバリ!!なのにアフターはかろやかなキレあり。さすが実力派、静岡・開運らしい1本です。
土井酒造場がすごいと思うのは環境に意識の高いこと。平成15年からソーラー発電を導入し、自然のエネルギーを取り入れています。また、洗米時の排水は垂れ流しにせず、浄化設備に集めて清水にしてから流すなど、環境に設備投資する蔵元なのです。蔵元こちらに詳しく。
夏期限定↑ 暑い時季にぴったりな爽やかでライト!スルスル飲める「開運 涼々 特別純米」。
このお酒を知ってるあなたはかなりの開運通 ↑ 開運はおめでたい樽酒も有名ですが、そのじつ、ラインナップが奥深〜いのです。
そして秋田はまんさくの花を醸す日の丸醸造の佐藤譲治さん。
今季の「美郷」はフレッシュさもあわせ持つまろやかな美酒に仕上がりました。酒米「美郷錦」は山田錦を母、美山錦を父にかけあわせた品種で、秋田の気象にあうようにと設計された酒米。地の米で醸す地のお酒です。
そして↑こんなお酒も開発中。乳製品こそ入っていませんが(笑)味はまるでヨーグルト!
日本酒の可能性まだまだいっぱい。
Topics: 日本酒 | 2010/5/10 9:25:20
May 9, 2010
きれいなイタリアン!スオロ
4月18日sunday。学芸大学で会があり、Bals Tokyoやあちこちへ寄り道。とうとう池尻大橋まで歩くという。そういえばこの近くに!と思い出しスオロ(suolo)さんへ。窓から店内をのぞくとシェフがニッコリ。ちょっと遅かったのですが「どうぞ!」ということでちょっと立寄らせていただきました。
以前、ランチにお邪魔したスオロさん。きれいな味が特徴です。クリームやバター、肉ガツン系が苦手なのでとっても嬉しい一軒。グラスワインをお願いすると3種類ずつあり。白ワイン(左)ORISはファッセリーナ・ペコリーノというぶどう品種。(右)GRECOはグレコ。どちらも果実味がぎゅっとあり、するっとスムースでおいしい。両方ともオーガニック。
サイマキエビとアスパラガスのサラダ。オリーブオイルとバジルきかせて爽やかなひと皿。スオロさんはホワイトバルサミコを使ったり、オレンジオイルを使ったり調味料もきれい系。好みです。
初めていただいたMALVASIAという品種。「このぶどうを使うと白く甘い花の香りがすることが多いです」とシェフ。例外もあるのだという。難しいなあイタリアワイン。
そしてお次は赤。パスタタイムへ。(右)夜遅かったのでお店は貸切状態。贅沢な空間〜。
PINOT NERO イタリアのピノノワール。かろやかでライトベリー系のいい香り! 野菜やパスタにはこの品種はぴったりです。
ふほほ。貸切スオロ。こちらのインテリアはシンプルで清潔。カウンターからシェフの仕事が丸見えでとっても楽しい!
風味抜群!定番というあおさ海苔入りの生パスタです。浅利と菜の花で春の味わい。
最後はシチリアの赤!
お店の前で。とっても感じのいいお二人です。前もって頼めば植物性だけコースもOKとのこと。これはぜひとも見てみたい! もちろんこだわりのお肉、魚もあります。
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●suolo スオロ
電話 03-3795-1002
東京都世田谷区池尻3-18-16 ハイツ旭1F(かなりわかりにくい住宅街にあり。池尻大橋交差点OZEKIの近くです)
ランチ 11:30-14:00
ディナー 18:00-22:00(一応のラストオーダー)
定休日 火曜日
Topics: shop, wine | 2010/5/9 14:30:14
May 8, 2010
ukafe 六本木で玄米!
uka代表の渡邉季穂さんがオーガニックカフェukafeを東京ミッドダウンにオープン。4月5日レセプションにいってきました。
cafe8の清野玲子さんが料理やドリンクをディレクション!どんなふうにオーガニック素材が展開するのか、楽しみ〜。
では、レセプション風景から。
(写真右)当日はアートディレクション担当の平野傑さんがまっさらな壁にペインティング。はじまりはかわいい雲。
ドリンクテーブルです。ワインはDionyのオーガニックワイン。ワインの右のグラスはアイスティー。
(左)野菜はさまざまなディップとともに。(右)ukafe限定のsweets・マママフィン。ファッションモデル橋本麗香さんのホントのママ!橋本葉子さんの手作り。
ukafeはオーガニック製品もちょっぴり販売。(左)珍しいオーガニックバニラエッセンス。(右)カラフルなオーガニックタオルなど。
そのバニラエッセンスはスプレータイプになっています。だからシュッとヒトフキするだけで!
天然バニラのやさしい甘さがアイスティーにふわりと重なります。白ワインやスピリッツ、デザートにもgoodな優れものバニラミスト。渡邉弘幸さん実演ありがとうございました!
お米も販売。そしてペインティングはちゃくちゃく進行中。
レセプションのお料理です。クスクス入りのミニトマト。自慢のイクラのせアンディーブ。どれもキュート! ukafeのご飯は玄米と白米、両方あり。パンもしかり。どちら派の人もOKなように。
そして4月20日。ランチタイムにお邪魔しました。
と、ランチメニューはこんな感じ。
ukafeは「たまご」にこだわります。鶏のたまごは平飼い育ちの有精卵、そしてディナータイムには塩だけで漬けた添加物ナシ、純粋イクラを使ったイクラ丼も。
日替わり玄米ランチプレートをチョイス(こちらはall vege)。右はたまごサンドイッチプレート。2つも頼んだのかって? いえいえ。鈴木三河屋のくまじゅん&シバさんと一緒です。
この日、店内には女性客しかおらず「浮いてませんかね、われわれ」と小声で心配する二人でありました。
注文した食事が届くと黙り込む二人。
くまじゅんは生卵がつく「ごはんと具だくさんお味噌汁プレート」をチョイス。これには小鉢がつくという、選べるという。※男性は大盛がおすすめ。
ご飯は玄米と白米のハーフもOK。くまじゅんが選んだのは梅干しと海苔の佃煮。
今回、3人で行った目的は「伊勢の白酒」の様子見です。
状態を見るの図。スタッフに注ぎ方指導をするくまじゅん。伊勢の白酒はシュワシュワの発泡系純米酒です。
伊勢の白酒が氷水にチャポンの図。
およばれ外食が続くと「玄米欠乏症」になります。都心で、しかもミッドタウンでまともな玄米と野菜、海藻が食べられるというのはありがたい限り!
玄米Loveのみなさん、ノートにメモメモ。
ukafeは東京ミッドタウン2階。店内は無線LAN完備です。(右)オリジナルのukafeカップ。卵黄色のネイル。
Topics: cafe, macrobiotic, wine, 玄米 | 2010/5/8 0:15:40
May 7, 2010
わらびと日本酒
「季節のものを食べる。旬のものは意味があって、その時季に育つ。旬を食べれば一番健康によく、かつ安い」
身土不二=身体と土(環境)は分けるべきではない…と、昔からよく言われることです。それをもっとも感じるのは八百屋さんの店先。こちらは絵に描いたようなかわいい八百屋さん。
お店の前を通ったら、わらびが初お目見え。(撮影は4月5日の出来事。ふるっ)
あれ? 茹でてある?
灰を入れて茹でるのは大変だからねえ。最近はJAで茹でてから出荷なのか、やるな〜っ。JAかしまなだ(直売所なだろう)
…と思ったら、この八百屋さんが茹でて売っているそう。出荷のJAテープを貼ったままで。
お話を聞いた手前、購入して帰りましたとさ。ちょっとドス黒いわらびさん。ちょっと茹だりすぎてふにゃりんこ気味。大量に茹でたのであらうか。それとも好みなのか。
純米酒+うす醤油などで味つけた調味液に漬けました。ぬるっとした春の味。こういう味は日本酒を呼びます。旬の野菜、とくに山菜系は日本酒があうとつくづく!思います。調理にお酒をたっぷり使うので、よけいそうかもしれませんが(笑)。
自分で茹でたわらび。4月中旬
油揚げと煮浸しに。細うどんにもあいました〜。
料理にこそ、おいしい純米酒を使っています。淡麗辛口と言われる日本酒は料理酒には不向き。香りのありすぎる日本酒は大不向き。大さじちょっとのことだから、いい日本酒が大事だと。いい純米酒を使うと、料理上手になったかな!? と、素敵な勘違いを味わわせてくれます。
純米酒はそのままで良し、燗酒でさらに良し。料理に使えば酒と肴がすこぶる相性抜群!最高に良し!!
Topics: cooking, 季節もの | 2010/5/7 11:37:37