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沼津発 おいしい感動をつくる仕事・山二園2

ひとつ前のつづき

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山二園は社長の後藤さんが農大卒業後、始めたお茶屋。社長就任は25歳!後藤さんは卸しに出さず自分で販売を決意。
今で言う6次産業化を35年前に
大決断! 当時、45歳(若い!)のお父さんとは毎日、喧々諤々だったそうです。(「小売するなら駐車場が必要だ!」と家の塀をいきなり全部壊したとも聞きました 8-O 熱いオトコです )

お茶の流通

とはいえ、はじめたものの県内でも有名なお茶産地……ではまったくなく、超無名。静岡で名産地といわれる茶畑は

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↑このような「山」地が多いのです。

寒暖差と山霧を生む山の地形が、お茶に余韻のある豊かな香味を育みます」と「ふじのくに山のお茶」より

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↑こちらは豊好園・片平豊さんの茶畑。標高600mの山の標高250m地点。傾斜30度の急傾斜に植えられた茶樹。ここまで高いと霜が降りず、防霜ファンも不要。

片平さん詳細は→●blog 2013豊好園の出品茶を味わう会

対して山二園さんは

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”おいしいお茶はできにくい”と言われてきた里の地。

他から聞きましたが「沼津のお茶はかさ茶(かさ増し用のお茶)」と言われた時代も :-| 。それほど、静岡県内でも”山のお茶”はプレミアムなものが多いのです。

*静岡は優れた山の茶畑が多いものの、新幹線から見える茶畑のイメージが強いため、またマグロや清水の次郎長など海のイメージも手伝って「静岡って富士山以外の山あるの?」と思われがち。そんなこんなで「ふじのくに山のお茶100選」の認定が出来た!?のではないかと思われます(想像)

とにもかくにもマイナスからのスタートだった後藤さん。しかも周りは住宅街、面積にも限りがあります。「ならば一番いいお茶だけ作ろう!」と決意。環境を整え、山に負けない、山を超える最高の味を目指して努力。お茶は1番茶のみで2番茶は取らず。

とはいえ、志がどんなに高くても、品質がどんなに良くてもお客様にはわかりません。そこで信頼を得るため、外的な評価が必要とコンテストへ出品し実力を問うように。

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●昭和58年度・平成8年度「皇室献上茶※」指定茶園
※皇室献上茶は静岡県が担当。数名の農家が選ばれその年度の指定茶園に。若葉を手もみ保存会の人達により手もみ茶として献上

●平成5年・平成16年 全国茶品評会 農林水産大臣賞受賞

●世界緑茶コンテスト最高金賞など、受賞歴多数

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「今年の新茶はおいしくないとか、あっちの茶園の方がおいしい…。そうお客様に言われるたびに胸をドキドキさせてました。良いと思えることは試し、最上と思って栽培するお茶ですが、嗜好品でもあります。お茶の味を外部に評価してもらうことで技術が確かめられます。何しろ無名でしたから、客観的な評価をしてもらいたかったのです」

良かれと思い、つき進んだ道が、何気ないひとことで自信がゆらぐこともあったそうです。何か言われるたびに方向が変わってもよくない。そこで客観的な評価が必要だったと後藤さん。評価を受けることでマイナス面もプラス面もわかり、自信を取り戻せ、進むべき道への確信がもてたそうです。

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自然仕立て、手つみによる品評会用の特上煎茶「雲乃関(くものせき)」を後藤さんに入れて頂きました「茶人ではなく、農家の入れ方ですよ(笑)」

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お話をうかがいながら一同、上品なお茶の香りと味を楽しみました。

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品評会用のお茶は独自の「環境コントロール型多機能ハウス施設」で栽培。かつ自然仕立て手摘み。一番茶しかとらず、つんだらすぐ枝を膝下までカット。「新茶をおいしくするために樹をしっかり休ませます」

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水分、気温、地温など環境を細やかにコントロールする「環境コントロール型多機能ハウス施設」。開閉式ビニールハウス+暖房機+排水施設を完備しています。環境を常に最高の状態にし、土壌分析も定期的に。

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地中に埋めた土管に注目!

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これは「さえみどり」早生品種。手つみの時期は毎日55人の元女子たちが集まり、せっせと作業。現場を見ましたが、それは楽しそうでした。

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皆さん、手つみを毎年楽しみにしているそうです。すなわち雇用創出です。

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品評会用・特上煎茶「雲乃関」は淡い黄色みをおびた水色。品種はやぶきた。日本のお茶の大多数を占める優れた茶品種「やぶきた」は静岡県生まれ。藪の北にあった畑で出来たので「やぶきた」とか(「やぶみなみ」もあったそうです。笑 )

お茶が配られると室内の20人、シーーーン

味はまさに上品な出汁!

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そして、今回特別にお茶をいれたあとの茶葉を食べさせてもらいました。味付けは鰹節とぽん酢です。爽やかでほろ苦く、上等なお茶は”優れた野菜”なのだとわかります。いいものは最初から最後まで美味しい!

地の土で、地の技で、地の人の力で作られる「おいしい食」の選択が地域を強く支えています。

ただの「おいしい」ではなく、環境、人、その土地の未来を含めたおいしいがある。

目の前のおいしい!笑顔に会える仕事は幸せだと思います。

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山二園で修行したお弟子さんのお茶も取り扱っています。

●blog 20130411 山二園さん初訪問

●blog 20130421山二園さんお茶祭り

山二園
〒410-0006 静岡県沼津市中沢田349−1
電話 055-922-2700

◎blogのつづきは↓ :-o
http://www.yohkoyama.com/archives/55284

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●静岡県で開催 「世界お茶まつり2013」


Topics: shop, ご当地もの | No Comments »

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